ドル円は7/14に記録した直近安値137.24をボトムに反発に転じると、8/25にかけて、年初来高値146.63(昨年11/9以来の高値圏)まで急伸しました。この間、日足ローソク足が全てのテクニカルポイントを上抜けした他、強い買いシグナルを示唆する「一目均衡表三役好転」「強気のパーフェクトオーダー」「ダウ理論の上昇トレンド」も成立するなど、テクニカル的に見て、地合いの強さを印象付けるチャート形状となっております。
また、ファンダメンタルズ的に見ても、米FRBによる金融引き締め長期化観測(注目されたジャクソンホール会議でパウエルFRB議長は追加利上げの可能性を強調。CMEが提供するfed watch toolによると、次回9月FOMCでの追加利上げの織り込み度合は1週間前の11%から19.5%へ急上昇。年内追加利上げの織り込み度合は1週間前の29.0%から47.5%へ急上昇)、日銀による金融緩和の長期化観測(今週開かれた岸田首相・植田日銀総裁会談でも金融政策や為替政策に関する真新しい情報は得られず→日銀は指値オペを通じて円金利の上昇を抑制するスタンスを継続→本邦10年債利回りが事実上の上限である1%に到達するまでに相応の時間を要するとの見方が市場コンセンサス→円売り安心感)、上記を背景とした日米金利差拡大とそれに伴う円キャリートレードの継続期待など、ドル円相場の更なる上昇を連想させる材料が揃っています。
日本政府・当局による介入観測が上値を抑制する材料として警戒されているものの、昨年10/21に記録した高値151.95を抜けてくるまでは実弾介入に踏み切る可能性は乏しく(あくまで口先介入に留まると見られることから)、ドル高・円安の流れを食い止めるには至らないと考えられます。以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル買い・円売りトレンドの継続をメインシナリオとして予想いたします(次のターゲットは昨年10/31高値148.86)。
今週8/28~はPCEデフレータの発表もあり、予想値は前年比3.3%と前回よりも高い予想値となっています。
仮に予想通りか予想値を上回る結果となればインフレ率の高止まり感からドル円は上昇余地が高くなる可能性があります。