今日はライブがありました
こんなご時世でのお笑いライブ開催は賛否が分かれることでしょう

本日のお客さんは8名でした

お笑いなんてものは別にわざわざライブに行かなくたってテレビやYouTubeで見れるし
面白い友達がいればお金を払ってライブに行く必要も無い

だからこの状況に文句を言うつもりは一切ないです

自分がもし芸人をやっていなかったら劇場に足を運ぶことなんて一生無かったと思います

むしろこんな時期に来てくださった方に心から感謝と息災を願います






今年の2月にあったライブで、終わった後MCをしていた先輩から
「めちゃくちゃ面白かったよ」
と言っていただけました

そんなことを言ってもらえたことは9年間一度もなかったので死ぬほど嬉しかったです



僕といまりはずーっと自分たちが面白いと思うことをやってきました
2人でネタを作って
「これは面白い!」
と笑いながら作ってきました


ですが、お客さんに共感してもらえることが少なく、はっきり言ってすべっていました
ファンも1人もいませんでした


でも最近は本当に良いネタが作れてきていると思っています
お客さんからも笑ってもらえるようになりました

でも相変わらずファンは0人です
バトルライブではお客さんからの投票がほとんど入りませんでした
けっこうウケたのに…



そんな日が続くと
(これが面白いと思ってるのは俺といまりだけなのか?)
という疑問が生まれてきます



全人類にウケるネタなんてできないことはわかっています


だからこそ
近い感性の1人に刺さったら嬉しい
と思いながらネタをやっていました
その1人がついに現れてくださいました


お客さんでも作家さんでもなく先輩の芸人でしたが
本当に嬉しかったです


芸歴も人気も賞レースの結果も上の先輩で、全く話したことが無い方でした

そんな方だからこそ
忖度なしの本音で褒めてくれたんだろう、と嬉しくなりました




今日はその先輩と8ヶ月ぶりに同じライブになりました
今日はMCと演者の立場ではなく
同じバトルライブの出演者としてです


しかし、その先輩とはあの時以来全く会ったりしていなかったので
(俺らのこと覚えてないだろうなー)
と思っていました

すると楽屋で
「おお!今日楽しみにしてるよ!」
と言ってくださり
覚えられてた嬉しさと期待してもらえてる嬉しさでおしっこ漏らしそうになりました



お客さんは8人でしたが暖かいお客さんで、 かなり良いライブになりました
僕らもそこそこウケました

でも今ひとつ笑が伸びきらずに楽屋でいまりと
「ウ〜〜〜ン…」
と唸っていました

するとその先輩が
「お前らやってることはめちゃくちゃ面白いから
あとは芯が一つあれば絶対いけるよ」

と言ってくださりました

その後衣装のことなど具体的なアドバイスをたくさんいただき
真っ暗な道に光が見えた気がしました


その後その先輩がネタをして爆笑を取って
バトルライブで1位になっていました

その姿はめちゃくちゃかっこよかったです




今まで何度も挫けそうになりました
今後も大いに挫けるでしょう

でもその度に先輩からいただいた言葉をリフレインして立ち上がれそうです


その方は別にたいした気持ちで言ってないのかもしれませんが
僕にとっては人生の支えです


言葉にはたびたびそんな力が宿ると思っています

なんてことない一言が人を傷つけるし
なんてことない一言が人を幸せにします

もっと気軽に人を褒められれば
気軽に人を救えるかもしれません


今後の目標は「褒め上手」になることです


その事を忘れないためにも
タイトル「備忘録」とさせていただきます

謝 Danke Merci