飲み会が嫌い



そんなことを言うと先輩とかに飲みに連れて行ってもらえなくなるかもしれないし


「今更それはもう古い」

とか

「人見知りキャラは手垢付いてるよ」

とか言われるかもしれませんが

それでも僕は飲み会が嫌いだ

合コンなんて楽しめたことがない

そもそもお酒がほとんど飲めない僕が

飲み会を楽しめるはずがない





別に飲みの席で誰かに酷いことをされたわけではない


ただ僕自身が飲み会を楽しめていないだけなのだ


だから嫌いと言うよりは苦手と言った方がいいかもしれない







勘違いしないで欲しいのは


小学生の頃から遊んでいる地元の友達と飲みに行くことは大好きなんです




本来、人と話すのが好きだし

気心知れてる友人と話しながら飲むお酒は最高に美味しい





ただ

そこまで仲が良くない人や

6人以上の大人数での飲み会が苦手なのである



なので僕は

「飲み会が嫌い」

ではなく

正しくは

「そこまで仲良くない人との6人以上での飲み会が苦手」

ということです







でも、きっとみんなそうじゃないかと思うんです


職場での飲み会なんて行きたくないし

合コンだって苦手だし

二次会なんて滅びればいいと

思っているんじゃないかと



もし

「飲み会大好き!」

なんて人がいたら

嘘つきかエイリアンだと思うことにしています







そもそもいつから飲み会が苦手になったのだろうか


はじめはきっと楽しくてキラキラしたものだったに違いない


いつからこんな憂鬱なゲボの権化となってしまったのだろう






それはきっと大学生の時だ



憧れていたキャンパスライフ

はじめての飲み会


これが一言でいうと

なんかちがった

のです



お酒は美味しくないし

お酒が飲めないというだけで謎のマウントを取られるし

変なやつが馴れ馴れしく弄ってくるし


最悪でした




でもサービス精神旺盛な僕は

その場を盛り上げようと努力したんですよ


モノマネや一発ギャグもやりました

一気飲みしてゲロ吐きました




そんなことをした日の夜

家に帰ってからしんどさの波が押し寄せてきて溺れそうになったんです


(なにやってんだろう)

という気持ちがとぐろを巻いて体を締め付けてきました






僕は人と話をするのが好きです

だから飲み会ではたくさんお喋りをしたかったのです




しかし、いざ飲み会に行くと始まるのは

ルール不明のただ一気飲みをするためだけに作られたゲームだった


一気飲みをするガタイの良い雄

そして発せられる奴らの鳴き声

「ウェーイ」

その全てが僕の虫酸をマッハで走らせたのです




そんなクソみたいな夜を繰り返すうちに

飲み会というものになにも期待しなくなってしまいました





はじめから飲み会が嫌いだったわけではなく

長い年月をかけて

鉄が腐敗するかの如く

ゆっくりと嫌いになっていきました







そして、芸人になった今でも飲み会は嫌いです


そもそも

芸人なんて飲み会とか嫌いな奴の集まりじゃないのか!

と思っていたのですが


意外とそうでもなかったです


大学生の時に嫌いだったようなタイプの奴が

芸人にもいました





ライブが終わった後の打ち上げ

というのがどうも苦手です



そもそも早く家に帰りたいし


飲みにいきたければ個人個人で行ったらよろしいと思います



でも

「せっかくだから全員で」

とか言われたら

参加しないことが悪みたいな空気になるじゃないですか!もう!



飲み会が嫌いなら徹底して参加しなければいいのですが

自分がいない飲み会で

自分の悪口が言われてないか

気にしないでいられるほど強くありません





「打ち上げ」

という響きにもいささか疑問が残ります


売れない若手芸人が

キャパ80の劇場で半分も埋められなかったライブで

なにを打ち上げることがあるのでしょうか



「大反省会」

ならぜひ参加して

今後に活かせるお話をしたいです



しかし芸人が打ち上げて話すのは


女の話

ギャンブルの話

割りのいいバイトの話

ゴシップ




別にダメじゃないですよ!

盛り上がるのも大いに結構なのですが


僕はもっと

どうしたら良いライブになるのか

とかの話がしたいんです








結局のところ

なぜこんなことをブログに書こうと思ったかというと


先日ライブの打ち上げでいつも通り先輩の女に関するクソ話を聞いていた時に


先輩が

「ジャンケンで負けたやつ店員さんに連絡先聞こう」

とか言い出してゲロ吐きそうになったからなんです



僕は絶対こんな大学生みたいな所に居たくない


そっと席を立ち

一人電車に揺られながら反省会をしていました



次こそは必ず…