寒いと本当に外に出たくありませんね
全部爆弾低気圧のせいです

夏はバイクでいろんなところに行ったのに最近はあまり乗っていません
寒過ぎて移動手段としてもあまり良いものではないです
乗らなすぎるとエンジンがかからなくなるのでネタ合わせやバイトに行く時に乗ってる程度です

外に出ないで楽しく過ごす方法は無いのか模索した結果、映画を見まくることにしました
ツタヤまで借りに行くのも寒いです
でもツタヤでなに借りようか迷うのも好きなんです
ツタヤに行くと必ずトイレに行きたくなります
これは一体なんなのでしょうか
毎回準新作コーナーのあたりでトイレに行きたくなります


この前見たのがリドリー・スコット監督の【マッチスティック・メン】です
リドリー・スコット監督も良い映画をたくさん撮ってるんですね
【グラディエーター】や【ブラックホーク・ダウン】【アメリカン・ギャングスター】なんかも好きです

リドリー・スコット監督作品で一番好きなのは【テルマ&ルイーズ】です
僕の好きなロードムービーでブラッドピットの初出演作品です
陽気に破滅していく二人の主人公、ラストシーンの悲しさったら無いです
たぶんこの映画については前に詳しく書いたような気がするので割愛します

【マッチスティック・メン】はとある潔癖性の詐欺師(ニコラス・ケイジ)が離婚した妻が身籠っていた娘と14年ぶりに会い、子供と過ごす幸せを知るのだが…
って感じの映画で
前半はニコラス・ケイジのハゲかっこいい演技を見て、
中盤は娘と心を通わせるハゲに酔いしれ、
後半は想像し得る限りの不幸な展開に襲われ、
ラストで「ふわぁ~」と幸せを噛み締められる映画です

見終わった時は「なんてかわいそうなニコラス・ケイジ」と思ったのですが
あのままアンジェラと詐欺を続け生活していても、きっと幸せにはなれなかったと思います
全てを奪われたからこそ、再スタートするチャンスを貰えたのではないでしょうか
最後に妻のお腹を抱きしめてたハゲは、きっと幸せだったと思います


続きまして昨日はハイパー天才クリストファー・ノーランの【インセプション】を見ました
ノーラン監督は【メメント】【ダークナイト】など非の打ち所がない素晴らしい映画を撮っておられます
特にダークナイトはふらたにてぃ会議で
「最強の映画は何か」という話になった時、たびたび名前が挙がるほどです
相方の映画感想ノートに98点と書かれているそうです
偉そうに点数付けやがって
なに2点引いてやがるんだあいつは

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僕もDVD買っちゃうほど好きです

肝心のインセプションなのですが
ハゲあがるほど良い映画でした
ノーランまた映画史に新たな1ページを刻んじまったな
という感じです

ストーリー、と言うか設定が少し難しくて
主人公コブ(レオナルド・ディカプリオ)はターゲットの潜在意識(夢)の中に侵入してあるアイディアを植え付ける(インセプション)仕事を依頼される
仕事の報酬は、妻を殺害した罪されている指名手配の取り消し
家に残された2人の子供に会うためにイケメンががんばるお話です

この映画のハゲ枠は渡辺謙です
流石世界のケン・ワタナベ 今回も最高にかっこいいハゲです

もう設定から素晴らしい映画です
マトリックスや攻殻機動隊のように仮想現実の世界に飛び込むのですが、仮想現実と違い「夢」の中なので過去のトラウマや幻影が襲ってきます
貨物列車や死んだ妻のモルが上手い具合にストーリーに絡んできます

そしてターゲットのロバートも自分の潜在意識を守るために攻勢防壁のような警備隊を持っています
こいつらのおかげでアクション映画としてもグッと緊張感を持たせてくれます

そして夢の中は全てが思いのままなので、神になったような気持ちになれます
そのため「夢に囚われる」こともある
という設定も親近感が湧いて良かったです
僕もずっと夢の世界に居られたら幸せだと思います

そして夢の中で更に眠り、夢の中の夢に入るのがこの映画の見どころです
夢から覚めたと思ったらまた夢の中
エッシャーの絵のようなパラドックスでここが夢なのか現実なのかわからなくなる恐ろしさがリアルに伝わってきます

そこでインセプションでは、夢と現実を区別するための鍵が出てきます
小さな黒いコマを回して
永遠に回り続けたら夢の中
倒れたら現実
という風に区別しています

夢に入り過ぎていたコブは、夢から覚めた後すがるようにコマを回し倒して安心していました

ラストシーンでコブは、コマを回すのですが結局コマを見ません
家を出る前に見れなかった子供の顔を見に行くのです
そしてコマが倒れるかどうかわからないところでエンディング

くたばるほどおしゃれなオチでした
夢の中で死んで虚無に落ちたのか はたまた夢から覚めたのか
僕は夢から覚めたと思うのですがそんなことはどうでもいいんです
コブは最後の最後でコマを捨てたんです
現実の世界で「これは夢だ 死んだら夢から覚める」と逃避したりせず 目の前の現実と向き合い生きていくことが大切だと
そんなメッセージをノーラン監督は伝えたかったのではないかと思う ハゲかけてる香月でした



独自の文化、世界観がしっかり作り込まれているSF作品は、見終わった後に10年の連載物を見たような満足感を与えてくれます
インセプションは僕がもし漫画家だったらぜひ設定をパクりたいくらい良い映画でした
ブレードランナー、イノセンスとかの世界観が大好きです

さて、次はどの映画を見ようかな