また上海勤務の上海十月日記

また上海勤務の上海十月日記

7年ぶりに上海にまた勤務となる上海十月です。映画中心のブログになります。

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生きてる間にまた見ると思わなかった作品の1つ。とにかくはちゃめちゃでラストにとってはそれまでの武俠アクションシーンを台無ししかねないほどのギャグに満ち溢れている。とにかく真田広之はかっこいいのだが香港側の俳優が情けなくてしょうがないし巨乳が好きなだけだと言うなんともいえず脱力感あふれるカンフー映画です。当時流行していた「ドクタースランプアラレちゃん」のバイチャが入ったりするので香港でも大ヒットしてたんだなと思います。ツッコミどころ満載の映画なんですがなんかずっと見てしまうと言う駄作愛に溢れた作品で忘れられないですね。

 

 

 

公開当時仕事が忙し過ぎてなかなか見に行けなかった。来週見に行こうと思って映画館のあたりをうろうろしていたら打ち切りになっていた。当時日本映画の打ち切り期間最短となって評判になっていた。後に宮本亜門の映画がソナチネより早く打ち切られたのでたけしは大喜びだった。NHK BSでこの映画のロケ風景と黒澤明と北野武の対談が放送されたのをよく覚えている。題名にあるソナチネはピアノの教則本の中でソナチネまで行くとそこから先に行けるタイプとそこから先にいけないタイプに分かれると言う北野武の実感から来ている。映画の中の主人公は、完全なヤクザになりきれず死を選ぼうとする少し変わった主人公だ。死に至るまでのモラトリアムをトントン相撲や花火の打ち合いじゃんけんといった遊び死ぬまでの間を埋めていく。チャンバラトリオの南方親分が普通の釣り人をやりながら殺し屋だったと言うところが妙なリアルで迫ってくる。たけしチルドレンにとっては最強の一作になったと思いますね。

 

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監督であるバーホーベンがこの作品を撮った時は78歳なかなかなお年寄りである。とにかく常軌を逸した人と変わり者が次から次に出てくるので観客はこのことに悩まされるかモラルからの解放と思い喜ぶ人の2通になりそうな感じである。主人公を演じたユペールは、64歳ですけれども映画の設定は40歳位になっているのでヨーロッパの女優は演じる年齢の幅が広いなと感じました。やることなすことモラルに反したことばかりなんだが女性の自立がテーマと言う点がいかにもバーホーベン流。