本日3月24日は世界結核デー。コッホ博士が結核菌を発見した日にちなんでいます。

 

中国はインドに次いで2番目に結核患者さんの多い国です。各種対策で発生は以前より随分少なくなっています。

 

 

3月22日、結核予防デーに先立ち、北京で広報活動が行われました。下の写真です。後列中央の女性は彭 麗媛(ほう れいえん、Peng Liyuan)さん。習近平さんの奥さん、つまり中国のファーストレディです。社会活動を熱心にされているようです。

写真はこちらから引用。

 

彭麗媛さんはもともとは軍の歌手だったそうで、CDも出しています。きれいな人ですね。

写真はアマゾンから。

 

軍の階級は少将。人民解放軍総政治部歌舞団団長もされています。

写真はこちらから。

 

 

下のグラフは、中国の結核に関するデータ。

 

上段が痰を顕微鏡で見て結核菌がわかる患者さんが人口10万人あたり何人いるか、下段は痰を培養して結核菌が育つ患者さん(菌が微量で顕微鏡ではみつからない人も含まれますね)が人口10万人あたり何人いるかを示しています。

図はWang L, et al. Lancet 2014;383:2057の論文から引用。

 

1990→2000→2010年と10年ごとにみて、患者数は減っています。色が薄いのが新規発見数、濃いのが以前から診断されている患者数(結核の治療は長期かかることが多い)です。

 

さて、上海は比較的結核の少ない地域です(下図の茶色)。

図はのXin-Xu Li, et al. Glob Health Action 2014,:7:23620の論文から引用。

 

とはいえ、最新のデータでも、人口10万人あたりの新規結核発生人数中国では68(まだ中国は結核の後進国)、日本は18(日本は中進国)、アメリカは3.1(結核先進国)です。中国では感染に注意ですね。

 

ひどく咳をしている人には近づかないようにしましょう。

 

2週間以上長引く咳や微熱、寝汗があれば医療機関に相談してください。

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