日本で、今回の流行が始まってから2例目の(通算で5例目)のジカ熱が出ました。下記ニュースはこちらから。

ジカ熱、愛知の30代女性が感染 ブラジルから帰国 

> 厚生労働省は11日、ブラジルから帰国した愛知県在住の外国籍の30代女性がジカ熱に感染していたことが確認されたと発表した。中南米での流行拡大を受けた世界保健機関(WHO)の緊急事態宣言後、日本国内で感染が確認されたのは2人目。女性は現在、熱が下がって自宅で療養しており、状態は安定しているという。

> ジカ熱は妊婦の感染と先天的に新生児の頭が小さい「小頭症」との関連が指摘されているが、女性の妊娠の有無は明らかにできないとしている。

> 厚労省によると、女性はブラジルに2週間程度滞在し、2月22日に帰国した。全身の発疹や38度2分の発熱などの症状が出たことから、今月10日に医療機関を受診。11日に国立感染症研究所のウイルス検査で感染が確認された。現地で蚊に刺された記憶があるという。(以下略)

記者会見の模様。写真はこちらから。右の女性は前回の会見にも出てましてた。

 

病状が安定し、感染が拡大する様子もないので、いまは安心です。

 

さすがに今まで様々な報道がありましたから、ニュースも冷静な伝え方の感じがします。​

 

 

日本からのこういう報道もあります。

ジカ熱ウイルスの「クローン」完成 ワクチン開発へ

 

> 国立感染症研究所が、ブラジルで流行しているジカ熱のウイルスの「クローン」を完成させたことがわかった。
> 国立感染症研究所などの研究チームは、ブラジルで感染が拡大しているジカウイルスと同じ性質を持つ「クローンウイルス」を人工的に作成し、先週、完成させたという。
> 研究所は、1年以上前から、遺伝子組み換えの研究を行っていて、ジカ熱ワクチンの開発を検討している。

おそらく「感染性分子クローン」のことでないかと思います。これでただちにワクチンが完成するものではないのですが、多方面からウイルスの研究が進むといいですね。

 

 

他国のことですが、アメリカの報道ではウイルスへの理解不足が一般の人の間でみられるようです。致死的な病気ととらえている人が多いようです。実際のジカウイルス感染は、多くの場合症状がなく、出ても致死的になることは少ないのですが。

> 最近の電話調査では、「ジカウイルスに感染した人はそれによって死亡する」と42%のアメリカ人が考えているいう結果が出た。

(The APPC survey, conducted between March 2 and 7, included 1,019 respondents and has a margin of error of ±3.7 percent.)

中国の第1例の輸入ジカ熱患者さんは無事に退院した。退院時に花束をスタッフからもらっている。写真はこちらから引用。

 

新しい病気の治療開発と同時に、一般の人々の疾患への正しい理解が望まれますね。

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