また輸入例の中国のジカ熱患者さん、11・12例目が確認されました。

 

確認されたのは広東省の47歳男性と6歳の女児。親子です。3月3日にベネズエラから帰国したということです。中国帰国時は熱もなかったそうですが、その後3月5日に発熱・皮疹などが出現し、診断が確定されたそうです。

 

自宅は恩平市ですが、以前みつかった患者さんとの関係はわかりません。二人とも隔離されましたが病状は安定しているそうです。

 

 

ジカ熱感染の母親から生まれた子供が小頭症になる可能性が高いことはわかっていますが、それによる網膜の損傷を含む、失明の可能性もある目の異常についても研究がすすんできました。

 

ブラジルからの論文では、ジカウイルス感染があった母(推定を含む)から生まれた小頭症児の約3分の1に目の異常が見つかったそうです。(ただし、ジカウイルス以外の原因による小頭症でも目の異常は起こりえます。また小頭症の患児すべてが目が悪いわけでもない)

 

下はその例です。1歳の男児の網膜の写真。Aが右、Bが左。Aの右下、Bの左下の小さい白い丸は視神経や血管につながる視神経乳頭という部分です。Aで左上、Bで右上にある歪んだ楕円形をした白っぽい部分が異常です。縁や周囲に黒い線や斑点がありますね。病気の影響です。視力に重要な黄斑にも変化が及んでいます。

 

上記は上記の論文から引用。

 

参考までにこちらは正常な眼底写真。

上記はこちらから引用。当方で一部編集しました。

 

新生児には元気に生まれてきてほしいものです。治療や予防に関する今後の研究の進歩に期待ですね。

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