まだインフルエンザの患者さんが受診されています。

 下記はわたしの勤める上海のクリニックにおけるインフルエンザ確認数の2月までの推移です。横軸が2014年から始まる月。縦軸は数です。青がA型、赤がB型。検査で陽性を確認した数のみ算定しています。

最近はB型がAを上回っていますが、両者トータルの数は多くありませんね。特に今シーズンは少ないようで、例年のような大きなピークが見られません。もうそろそろ流行がこれで終わるのでしょうか。それともこれからまだまだ出るのでしょうか。ちなみにAはグラフの通りで、夏にもピークがあります。

 

 

2月24日にアメリカ疾病予防管理局(CDC)が発表したアメリカのデータでは、今シーズンのワクチン有効率は約60%だったそうです。これは暫定値です。また日本、中国の調査でもありません。この場合の有効率は、インフルエンザになって救急外来を受診する患者数を何%減らしたかという推計の値です。インフルエンザに罹患した人数を調べているのではありません(直接的有効率=ワクチンを打った人のインフルエンザ罹患者数÷ワクチンを打った総数、はわかるといいが、全国規模での算定は無理)。

 普通の感覚だと、たった6割しか効かないのか!と思われるかもしれません。わたしはいい値だと思います(もっとひどい数字が発表される年もある。昨シーズンは23%でした)。

ともかくインフルについては、もう少しの間、みなさんお気をつけください。

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