脚本家コンビ木皿泉の「二度寝で番茶」(双葉社、2013年)を読了。



大福さんと、かっぱさんと本文中では表記されていますが、夫婦で脚本家の夫、和泉務さんとその妻、妻鹿年季子の「対話」エッセイです。

和泉さんは2004年に脳出血で倒れ、妻鹿さんは2007年ころからうつ病と闘っていたそうです。

冒頭だけ、料理家で写真家の高山なおみさんとコラボで、普通に一人称のエッセイ集になっています。

以下冒頭から。いいこというなニヤリ

> 人は、明日のことを考えるのがイヤなのである。自分が年をとるということも忘れたいのである。さらに言うなら、地球の明日のことなんてどうでもいいのである。 
> ある日、宇宙人がやってきて「地球の皆さん、あと三日の猶予です」と言われて、初めて自分達が、はかなく、もろく、愛すべき存在だったと気づくのだとしたら、それこそ切ない話である。

明日を大事にせねば。



後半は大福さんかっぱさんとの対談エッセイになっています。

こちらかっぱさんのセリフ。自己は他人に作られるものではないのよね笑い泣き

> かっぱ 気持ちのいいものばかりに囲まれて暮らすのは幸せだけど、気がついたら誰かが考えた幸せの中だった、というのは、ちょっと辛いと思う。私は、洗濯していない自分の匂いのついたドロドロのシーツにくるまって、一日中好きな本を読むと幸せを感じるけ(以下略)

最後に大福さんとかっぱさんの対話。

> 大 福 ボクはね、おばあちゃんに、今からでかける人とケンカをしてはいけないといつも言われてましたからね。気が悪いまま外に出たら、事故とかのトラブルに巻き込まれるから、人は気持ちよく送り出すもんだと。
> かっぱ それ、人生の達人の言葉だわ。

100%同感。出かける時はケンカに限らず、みんな、気を確かにね。特に上海では滝汗
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