以前のブログで、中国人も花粉症になること、スギは大きな原因でないことを書きました(中国人にも花粉症はおこるが、おきにくい。

ではいったい何の植物が花粉症をおこしやすいのか?

上海にある程度の期間住んでいるとわかることが多いでしょう。代表はプラタナスですね。このほかの樹木、雑草でも花粉症は起きます。


さて、ちょっと古いですが、中国人の花粉症の調査結果をまとめた総説から引用します(Liu ZG, et al. A study on pollen allergens in China. Biomed Envir Sci 2010;23:319)。当方で和訳し、整理して表にしました。

ここでは中国を大まかに東、中央、南方とかにわけて(上海は東方ですね)、代表的な原因花粉を示します。なお、これは大体の傾向をみていますので、地域の分類は厳密でない。またここにない花粉も原因になりえます。また対象は中国人ですから、日本人には当てはまらないこともあるでしょう。

まずは樹木。プラタナス(鈴懸の木、中国名は法国梧桐または二球、まだ呼び名はあるらしいはやはり入ります。地域によりハルニレ春楡)、ポプラがでます。


こちらプラタナス。
引用はこちらから。


つぎは雑草。

ヨモギ
(艾蒿)はどこにいっても原因になります。ホップはカラハナソウ(アサ科の仲間といった方が正確なのかもしれません(すみません、植物の名前わかってません)。ブタクサは日本でも秋の花粉症の代表的な原因になりますね。トウゴマ(唐胡麻、ヒマはひまし油の原料で中国が原産地です。



これはヨモギ。写真はこちらから引用。


これはトウゴマ。写真はこちらから引用


当然ながら、存在はしているもののほとんど生えてないスギやヒノキは表には含まれません。

花粉症診療にはある程度知識が必要です。お困りのかた、疑わしいかたは詳しい医療機関にご相談ください。

にほんブログ村




*植物の名前に詳しくないので、間違いがあればご一報ください。