中国人はフレキシブルなコミュニケーション能力があると思う。


路上などで道を尋ねたり、電車で乗り合わせた隣の人に

話しかけたりすることには、ごくありふれた日常であるように

思われる。


通りすがりの人に「ちょっと伺いますが、」などという前置きなく、

いきなり質問をぶつけても、別段抵抗なく会話が成立してしまう

文化であると感じてしまう。


そういえば、中国の新幹線車両に警察官が入ってきて、盗難や

置き引きへの注意を促した場面があった。この状況でも、やはり

中国人警察官のコミュニケーション能力は素晴らしかった。


警察官には前置きや自己紹介が必要なく、いきなり本題を切り出した。


「あのねえ、上の棚に荷物を無造作に載せてる人がいるけれど、

 これはいったい誰の荷物なの?」


警察官の質問に、乗客の一人が答える。

「それは私のカバンです。」


警察官が更に話しを進める。


「あなた達が乗っている新幹線ね、チケット代なんて安いものでしょ?

 泥棒だって簡単に買うことができるんだよ。今の時代の泥棒はね、

 飛行機に乗って盗難する位だから、こんな車両の中に何人泥棒がいても

 全然おかしくない。」


確かに警察官の指摘はごもっともであり、特に反論すべき点はないが、

表現内容がくだけていたため、苦笑する乗客もいた。


「またー。むこうの車両でもまだ無防備な乗客がいる。。」そのような言葉を残し、

警察官は次の車両に行ってしまったが、乗客に対しては、泥棒の存在を

引き出すことで、盗難防止への意識を高めることに成功していた。


このようなプレゼンは、オリジナリティーに富んでおり、

中国人のコミュニケーション能力はなかなか優れているものと感じる。