先週の文化の日、長久手の戦いの古戦場を散策してきました。

今回はその2回目です。
 一回目の記事は こちら です:
 https://ameblo.jp/shanehashi/entry-12827297573.html






リニモの長久手古戦場駅前にあるショッピングモールで、早めのお昼を食べた後、すぐ西側の長久手古戦場公園に向かいました。
長久手古戦場の碑です。



黄葉した銀杏が綺麗でした。
ここには長久手市歴史資料館もあり、古戦場の情報を入手しようと資料館に向かったのですが、ここにはなんと、古戦場の散策用に電動自転車を無料で貸し出ししていました。
2km四方ぐらいの範囲に、古戦場の史跡が広がっているのですが、歩いて回るには時間がかかるので、午後はこの公園付近の史跡を2~3巡れれば十分と思っていましたが、自転車だったら行動範囲が随分広がります。

資料館の展示もそこそこに、史跡めぐりを始めました。
まずは、古戦場公園内にある勝入塚と庄九郎塚を訪れました。
勝入塚は池田恒興、庄九郎塚は池田恒興の長男・之助の戦死した場所です。
家康の本拠、岡崎を衝くべく小牧から岡崎に向かったのですが、途中の岩崎城を攻略してしまい、その間に家康の本隊に追いつかれ、岩崎城から引き返したこの場所で戦闘になったそうです。


長久手古戦場公園から西に向かい、武蔵塚を訪れました。
途中の住宅街の様子です。



長久手は、名古屋郊外の住宅地として知られ、人気の高い街です。
武蔵塚は森長可の戦死した場所です。



池田親子も森長可も、秀吉方の名だたる武将だった人です。
この戦での秀吉方の損失の大きさが分かります。

武蔵塚からは北に向かいます。
なだらかな丘陵地の頂上に近い所に血の池公園がありました。



今は埋められていますが、以前はここに血の池があったそうです。
血の池、というのは、長久手の戦いでの戦死者の血で、池が赤く染まった事から付けられたそうです。


血の池公園から坂道を下ると、西側に長久手城址があります。
加藤太郎右衛門忠景の屋敷跡です。



長久手の戦いの発端となった岩崎城の戦いで戦死し、その後長らく荒れ果てて、民家になっていたそうです。

この長久手城址から北に向かうと、小高い山の上に、富士浅間神社がありました。
この小高い丘が御旗山で、家康が色金山で戦況を偵察した後に、本陣を敷いたところです。



ここからは展望が良く開けていました。

 

 


御旗山から500m程北西に向かうと桧ヶ根公園があります。



ここも見晴らしの効く丘陵地の頂上にある公園です。
この公園は、堀秀政の本陣跡がありました。
堀は、秀吉方の武将です。

御旗山に陣を敷いた家康は、南東から池田軍に攻め込まれ、北西には堀軍からの攻撃を受けていた事になり、簡単な戦ではなかったと思います。
実際、桧ヶ根の戦いでは堀軍の方が優勢な戦いだったようです。

長久手の戦いは、書物で読んでも全貌がつかめず、捉えどころのない合戦というイメージがありましたが、こうして現地で史跡を訪れると、当時の様子が理解できてくるように思います。
桧ヶ根公園からは北側に流れる香流川に沿って東に向かい、午前中に行きそびれた耳塚を訪れました。



ここは、通りからは離れ、飲食店の駐車場の奥にひっそりとありました。



近くには、コスモスも綺麗に咲いていました。

この時点で、午後2時前ごろでした。
自転車の威力で、効率よくほぼすべての史跡を巡れました。


まだ時間も早いので、長久手の戦いの発端となった岩崎城へも行ってみることにしました。
長久手古戦場公園からは南に4km程のところにあります。



長久手古戦場前駅に差し掛かった際に、丁度リニモが走って行きました。
この先は、緩やかな上り坂となり、長久手市から日進市へと入ります。
日進も、名古屋郊外の人気のある住宅地です。



この先で、自動車道路の下をくぐり、右に折れてその道に沿って走りました。
長閑な景色が広がります。



その自動車道と東名高速道路とのインターチェンジを抜けて行きます。




その先は緩やかな下り坂となり、やがて集落が広がります。
集落の中に、立派な岩崎城が現れました。



岩崎城も、長久手の戦いの後に廃城となっており、こうした立派な天守を持ったお城ではありませんでした。
実際の岩崎城とは不釣り合いな天守閣のお城ですが、当時の空堀はしっかり残されていました。



岩崎城天守からの眺めです。
南側の展望が開けていました。




駆け足の紹介になりましたが、こうしてこの日は4つのお城と、主な長久手古戦場の史跡を巡る事が出来ました。
長久手市歴史資料館のレンタサイクルは、本当にありがたかったです。

帰りに乗ったリニモです。



八草で愛知環状鉄道に乗り換えて、帰路に就きました。

 



~ 完 ~

 

 

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