昨日の金曜日、晴れの特異日の文化の日は今年も、穏やかに晴れなりました。
暖気が入り込んで、汗ばむような一日でしたが、行楽にはうってつけの一日となりました。





その文化の日、長久手の戦いの古戦場を散策してきました。
長久手の戦いは、1584年(天正12年)に勃発した小牧・長久手の戦いで知られる、秀吉と織田信勝・徳川家康連合軍との戦いです。

小牧で、睨みあっていた秀吉と家康ですが、秀吉の部隊が、1584年(天正12年)4月8日未明に、家康の本拠地・岡崎に向かい、家康軍との戦いとなったのが長久手の戦いです。
この長久手の戦いで家康が勝利し、秀吉との間で講和が成立し、その後の家康の天下取りに結び付いた重要な戦いとなりました。
東海地方には桶狭間の戦いや、長篠・設楽原の戦い、関ヶ原の戦いなど、戦国末期に歴史の重要なターニングポイントとなった戦がいくつかありますが、この長久手の戦いはその一つと思います。

 

岡崎発の愛知環状鉄道で長久手を目指しました。



下車したのは瀬戸口駅です。



当初は、八草で下車し、リニモに乗り換えようと思っていたのですが、瀬戸口駅近くを通り、長久手に向かうバスがあることを知り、このルートを選択しました。
このルートは、google mapの検索で出てきたのですが、このgoogle mapのルート検索は、公共交通機関の乗り継ぎに関しては、バス路線も網羅していて、大変便利です。

瀬戸口駅近くの菱野バス停に名鉄バスが到着した際の様子です。




このバスを3つ目の長久手大草で下車しました。
ここから7分程、西に向かうと大草城址があります。



上の写真のなだらかな丘陵地の奥が城跡です。
城跡に向かう途中、道端に綺麗な八重のマリーゴールドが咲いていました。

 【註】

  フーコさんに教えて頂き、花の名前を訂正しました。



大草城は鎌倉時代の初期に築城され、戦国時代の末期には信長の家臣の森長可が改築を行い、城代を置いたそうです。
長久手の戦いの際には、合戦に敗れた秀吉側の軍勢が、この大草城に立てこもり、家康軍と合戦を行ったそうです。
城は落ちずに、家康の軍勢は程なく撤退したそうです。

大草城跡の主郭と思しき平地です。



城址の住宅地には、至る所に私有地立ち入り禁止の看板が立っていて、こうした写真を撮るのも気がひける状態でした。
近くの熊野神社には城址碑がありました。



この熊野神社の周辺には土塁や竪堀が残っています。


大草城の散策を終え、先ほどの長久手大草のバス停に戻りました。
次の目的地は、歩いていける距離ですが、数分後に次のバスの発車時刻でしたので、バスを待つことにしました。

1時間に2~3本の運転頻度ですが、この程度の本数もあれば、十分に散策に使う事が出来ます。
次の目的地は岩作です。
岩作と書いて"やざこ"と読みます。知っていなければ決して読めない難読地名です。



岩作を北東の角として2km四方の範囲が長久手の戦いの合戦地でした。
岩作のバス停のすぐ南には首塚がありました。



長久手の戦いでは3000人にものぼる戦死者が出たそうです。
近くの安昌寺の住職がこの塚を築き、戦死者を弔ったそうです。

首塚から、北に向かい色金山歴史公園を目指しました。

 

この公園には、4月8日未明、長久手に到着した家康が戦況を見渡す際に腰を掛けたと言われる床机石があります。



木の切り株程度の石と思っていましたが、予想以上に大きな石でした。
家康は、ここで戦況を確認した後に、西へと軍を押し立て、御旗山に布陣したそうです。

床机石の近くには、櫓を模した建物が建てられ、展望台が設けられていました。
家康の「厭離穢土」の旗指物が日を浴びて輝くようにはためいていました、



木が生い茂っていましたが、西側の眺望が開け、東山スカイタワーも見えていました。




色金山歴史公園から西に500m程歩き、長久手市役所に向かいました。
市役所の南は岩作城があったところです。



岩作城跡はすっかり開発されていて、市役所に城址碑があっただけでした。
長久手の戦いの際には、秀吉方に攻め滅ぼされたそうです。


この岩作城址を訪れた時点で、11時を回っていました。
南に歩いて15分程の所に、ショッピングモールがあり、そこで少々早めのお昼ご飯を食べることにしました。




ショッピングモールに着いたとたん、長久手市役所の西に少し行った所に耳塚があったのですが、そこに立ち寄るのを忘れている事に気が付きました。。。


~ つづく ~

 

 

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