電車で陣屋めぐり - 6月6日生駒・長尾陣屋 -

コロナ禍の緊急事態宣言も解かれ、自粛も解除されてきています。
今日は久しぶりに電車に乗って近所の散策に出掛けてきました。

目的地は、奈良の生駒陣屋と大阪東北部の長尾陣屋です。
最寄り駅からおおさか東線の電車に乗り、JR河内永和で下車し、近鉄奈良線の普通電車に乗りました。

東に向かう奈良線の先には生駒山地が壁の様に行く手を遮っています。

瓢箪山駅を過ぎると、大阪平野も尽き、右にカーブを切りながら勾配を登って行きます。

あっという間に勾配を稼ぎ、瓢箪山から2つ目の額田を過ぎると、大阪平野が眼下に広がりました。

大阪メトロ中央線に乗り入れる近鉄けいはんな線も遥か下に見えていました。
石切の先で長い生駒山トンネルに入ります。

トンネルを抜けた生駒から、けいはんな線が並走し次の東生駒に到着しました。

東生駒に到着した近鉄の普通電車です。

大阪の水族館・海遊館のラッピング列車で、色々な魚の絵がプリントされていました。

今日、最初の目的地は東生駒駅からほど近い、生駒陣屋跡です。
駅を出て、北に向かい、2つ目の信号を右に折れて、新興住宅地の中の坂道を登っていくと小公園があります。

サツキが綺麗に咲いていて、よく整備された住宅地です。
この小公園が生駒陣屋跡になります。
江戸時代の面影が全く残っていないのも珍しいと思います。

公園の片隅には、当時から残る神社があり、その前に代官所跡の碑がありました。
これが生駒陣屋の唯一の証です。

見るべきものもなく、東生駒駅から一旦生駒駅に戻り、けいはんな線に乗り換えて学研奈良登美ヶ丘駅を目指しました。
長い山岳トンネルが続き、それを抜けると白庭駅です。

丘陵地を抜け、到着した学研奈良登美ヶ丘駅です。

駅前にイオンがあり、ここも整備された新興住宅地です。
駅の東に大きなバスターミナルがあります。

ここからはバスで近鉄京都線の高の原駅に向かう予定にしていました。
しかし、バスターミナルに着くとすぐに奈良線の学園前行のバスがやってきます。
予定を変えて学園前に行っても良かったのですが、とりあえずこのバスは見送ります。

5分程立つと、今度は祝園駅行のバスがやってきました。
予定の高の原に行っても、近鉄で新祝園駅に出て、JRに乗り換えるつもりだったので、このバスに乗っても良かったのですが、このバスも見送りました。

バスの本数が少ない地域が多く、なかなか乗りこなせない事が多いのですが、こうしていくつも色んな行先のバスが到着するのも珍しいように思います。

結局更に10分程待って、高の原行のバスに乗りました。

バスに乗るのも緊急事態宣言が出されて以降初めての事です。
運転士さん横の座席は、感染予防として運転士さんとの距離を確保する為という事で使用禁止になっていました。

近いと思っていた高の原ですが、20分程乗って、やっと到着しました。

高の原から乗車した、近鉄の急行です。
車窓には田植え用に水を張った田圃の光景が広がりました。

GWの頃から、旅に出るといつも眺めていた景色ですが、今年は初めて目にします。
今日、散策に出なければ、ひょっとしたら、今年はこの景色を眺める事がないまま、夏になっていたかも知れません。

次の新祝園で下車し、すぐ隣のJR片町線(学研都市線)に乗り換えました。

昨年秋には、この先の三山木で下車し、国宝十一面観音のある観音寺を訪れたのが、つい昨日の事の様です。
　その時の記事はこちらです：
　https://ameblo.jp/shanehashi/entry-12539887665.html

片町線の列車はいくつも短いトンネルをくぐっていきます。

３つほど確認できたのですが、これらのトンネルは川の下をくぐるトンネルです。
片町線と、木津川の谷を隔てて反対側を走るJR奈良線にもいくつもこうした川の下をくぐるトンネルがあります。

新興住宅地が増え、高層マンションも見えると松井山手です。

ここから複線となり、次の長尾で下車しました。

ここが2か所目の目的地です。
以前、片町線は電化区間は長尾までで、長尾から木津までの区間は気動車が走る閑散区間でした。

長尾にも江戸時代には陣屋がありました。
長尾も新しい住居が多いと思っていましたが、陣屋跡に向かう道は狭く、その脇には古い建物がいくつも残っていました。

城下町の雰囲気も漂います。
この先に長尾陣屋の跡地がありました。

跡地は高校の校舎が建ち、碑も残っていませんでした。