先週末の飛び石連休に九州に行ったところですが、
今日は、雨も降らないという予報に変わったので、また出かけて来ました。

 

 




行先は大阪南部です。
元々は、京都の神護寺や高山寺を訪れた後に、京都の北にあり、明智光秀の居城だった周山城に行こうと思っていましたが、最寄り駅から乗るはずの電車の時刻を間違えて乗り過ごしてしまいました。しかも、ふと気が付くとデジカメのバッテリーも充電されておらず、天気も思ったほど良くない、という事で、予定を変更して近場の陣屋巡りをすることにしました。

大阪の河内や和泉は、江戸時代には小さな藩がいくつもあり、多くの陣屋がありました。
陣屋は、石高が少なくお城を持つ資格のなかった大名の藩の、政庁だったところです。

大阪阿部野橋から近鉄南大阪線の電車で、まずは河内松原に向かいました。



駅からバスに乗って、向かった先は周南陣屋です。
河内松原の周囲は、工場なども点在する地域ですが、バスを降りて陣屋跡に向かうと古い建物が残る民家が多く残っていました。



近くには、江戸時代に藩主の支援もあって再建されたという神社もありました。



陣屋跡は大型の商業施設になっていましたが、その隣には藩主菩提寺がありました。



この周南藩の藩主は、家康に三河時代から仕えていた高木氏です。
江戸初期からこの土地を任されたそうですが、豊臣氏が滅びた後、その拠点だった地域に徳川の治世を広めるに当たって、信頼のおける部下を配置したといった所なのでしょうか。


周南陣屋から再びバスで河内松原駅に戻り、次は河内長野に向かいました。



この河内長野にも陣屋があります。
この河内西代陣屋は駅からも近く、緩やかな坂道を歩いていきました。

陣屋跡は中学校になっていて、学校の正門が長屋門風に建てられていました。



高台にある陣屋跡から眺めてみると、いかにも、といった感じの丘が見えました。



調べてみると、その丘には楠木正成が築いた烏帽子形城があったようです。
国の史跡にもあっている古城で、歩いても15分程なので、さっそく行ってみる事にしました。

行ってみると、烏帽子形城は、本丸に至るまでの間に土塁や横堀が何重にも築かれた、堅牢な守りのお城でした。



楠木正成の南北朝の時代から、途中、廃城になっていた時期もあったようですが、1615年の大坂の陣の時までは現役だったようです。
本丸からは河内長野の街が一望出来ました。



今日は霞んでいましたが、天気がいいと、六甲山や大阪のあべのハルカスなども見えるようです。
そして、烏帽子形城の東側の麓には烏帽子形八幡社があり、ここの本殿は国の重要文化財に指定されています。



烏帽子形城の東の麓には南北に高野道があり、その道を通って河内長野駅に戻りました。
高野道沿いには、古い建物が残り、素晴らしい佇まいでした。



河内長野駅近くにある長野神社にも重要文化財の本殿があり、この河内長野も歴史の香り深い街という事を知りました。

河内長野は南海と近鉄の接続駅で、次は南海・高野線に乗りました。



次の目的地は大阪狭山市駅です。



この駅から歩いて10分程の所に狭山陣屋があります。
この狭山藩の藩主は、小田原の後北条氏の子孫だそうです。


再び、大阪狭山市駅に戻り、次の陣屋を目指します。
南海高野線で中百舌鳥駅に向かい、ここで泉北高速鉄道に乗り換えました。



泉北高速鉄道は、ニュータウンを結ぶ路線で、車窓からも高台に立ち並ぶ大規模な団地が目を引きます。



新しく開発された地域なので、江戸時代の陣屋とは無縁の地域の様ですが、栂・美木多駅からバスに乗った所に、大庭寺陣屋跡があります。



溜池に浮かぶ島のようなところが陣屋跡らしいのですが、ここは案内版も見当たらず、よくわかりませんでした。
歩いて10分程のところからバスに乗り、泉北高速鉄道の泉ヶ丘駅に向かったのですが、その途中に伯太陣屋の移築門があります。





この移築門の裏山は、小谷城という中世の古城跡になっているようで、移築門が小谷城の歴史博物館になっていました。


急な予定変更で出掛けた大阪南部の陣屋巡りですが、Google Mapのおかげで、効率よく巡る事が出来、4つの陣屋と2つの古城に訪れる事が出来ました。
これで訪れたお城は541城、陣屋は107城目となりました。

また今日はバスを小まめに利用したのですが、それでも歩数は2万2000を超えました。


今日の散策の様子は、後日に、本編のホームページで紹介します:
http://shanehsmt.html.xdomain.jp/index.html

 

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