11月最後の週末、天気も良くなり、山城には絶好の日よりとなったので、早起きして出かけました。
行先は播磨の国。
比較的近いのですが、普通列車だけだと5時に起きないといけないので、新大阪から姫路までは鹿児島中央行の「さくら」に乗りました。



姫路で山陽本線の普通列車に乗り換え、上郡で智頭急行線の普通列車に乗り前ました。



智頭急行線は鳥取までの「スーパーはくと」が走り始める際に、高速走行可能な路線として、第三セクターとして1994年に開業した路線です。
比較的新しい路線なので、高架で谷あいを突っ切り、普通列車と言えども気持ちのいいスピードで走ります。

前面からの展望も、広々とした景色でした。



今日の最初の目的地は白旗城です。
実は、11月の初めに鳥取に行った際に、智頭急行の沿線に白旗城がある事を知り、出かける事にしたのです。

最寄り駅は二駅目の河野原円心です。



駅名の円心は、白旗城の城主だった赤松円心に由来しています。
赤松円心は13世紀末から14世紀にかけて活躍し、播磨の守護だった人物です。
1336年に新田義貞率いる6万の大軍に攻め込まれるも、2000人の守兵で白旗城を守り切っています。

このため、「白旗城」と弱そうな名前のお城なのですが、駅前には下の写真の幟がありました。



河野原円心駅から白旗城の麓までは、歩いて30分程かかります。
駅から千種川を渡り、少し南に下った後に東に入ると、赤松の集落があります。





ここが、播磨・備前・美作を治めた赤松氏が本拠としていたところです。
岡山県東部と兵庫県の西部を合わせた地域の県庁だったところですが、いまはひっそりとした集落でした。





集落を抜け、少し歩くと耕地が尽きますが、その向こうに白旗城のある白旗山が聳えていました。



白旗山の標高は440m。
麓からの比高も400mあり、なかなか険しい登城道でした。

途中、岩だらけの渓谷の底を上りました。



麓から1時間程で、山頂の城郭に出ます。
一番手前の櫛橋丸からは麓の赤松の集落が一望できます。



丁度走っていた智頭急行鉄道の列車も小さく写っています。
尾根を上り下りし、本丸に辿り着きました。



規模の大きな白旗城の様子に満足し、下山し、13:21の列車に乗りました。



次の目的地は平福という集落の近くの利神城です。
佐用の駅を発車し、トンネルを抜けると、利神山が目の前に見えてきました。



最寄りの平福駅で下車し、利神城の登城道を探しました。
この平福には陣屋もあり、2013年にも訪れています。その時は大きな荷物も持っていたので、陣屋跡だけ訪れています。
実は、利神城は石垣が崩れる可能性があると聞いていて、その時は登城は出来ないと諦め、陣屋跡だけを訪れたのですが、その後に訪れた観光案内所のような所で登城は可能ですよ、と教えて頂き、機会を伺っていたのです。

それで、今日、白旗城と合わせて登城しようと思っていました。
しかし、現地についても利神城の事は駅の地図や近くの道の駅に看板もあるのですが、登城道についての案内が全くありません。
人に聞いて、なんとか歩いて登る道の存在と、おおよその登城口の入り口が判りましたが、実際に行ってみると、その道は柵で塞がれていました。
やっぱり石垣崩落の危険性がある状態は続いていて、登城は制限されているのでは、と思います。


で、平福の集落を歩いてみました。
6年前は静かな集落でしたが、今は佐用川沿いの景色が人気の様で、観光バスの団体客も訪れていました。





前回はこの景色は見逃していたので、再訪出来て良かったです。
集落の外れの六地蔵は、今日も素晴らしい佇まいでした。




今日は、白旗城の山登りで歩数が多く、26,008歩でした。


この散策の様子は、写真の整理が出来たら、もう少し詳しく紹介する予定です。
また、後日に本編のホームページで詳しく紹介する予定です:
http://shanehsmt.html.xdomain.jp/index.html


本編のホームページは こちら です:
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