今回の鳥取旅行の最終日の今日(11月4日)は、朝7:22の因美線の列車でスタートしました。



今日の最初の目的地は、若桜鬼ヶ城です。
今回の鳥取の旅は2012年に鳥取を旅した際に、鳥取城山上ノ丸に登った際にガスが掛かってしまい、そのリベンジという話を昨日の記事でしましたが、実はその雨で、若桜鬼ヶ城には行くことを諦めていたんです。
鳥取城山上ノ丸もそうですが、若桜鬼ヶ城も山城で、急な登山道は雨が降ると登れなくなってしまいます。

その後、何度も鳥取行を計画しますが、その度に雨の予報が出て、計画を断念していました。
今回の旅も、出かける前の週間予報では、3日とも晴れの予報でしたが、旅に出てから天気予報は次第に悪化し、昨日の午後は雨になってしまいました。
昨日は大きな影響は出なかったものの、前日の天気予報では、若桜鬼ヶ城に登る今日の午前中は雨予報でした。

鳥取は、弁当忘れても傘忘れるな、と言われるほど、雨の多い所ですが、度重なる鳥取の非協力ぶりに嫌気も差してきましたが、昨日の夜になると夜明け前には雨も上がる予報に変わり、今朝起きてみると、空は薄曇りで、なんとか胸を撫でおろしました。


郡家からは若桜鉄道のディーゼルカーに乗り換えました。


鳥取からの列車も、祝日の朝なのに高校生が多く乗車していて、その多くが1両編成の列車に乗り換えたので、立客が出る程でした。が、一駅先の八頭高校前で、高校生が下車すると5人程の乗車になりました。

若桜鉄道の列車は、のんびり走り、終点・若桜の手前で、若桜鬼ヶ城のある鶴尾山が車窓に見えてきました。



終着の若桜駅です。



ここから若桜鬼ヶ城に登ります。
駅から40分程という事ですが、登城口の位置が正確には判らず、現地に行くまで少々不安でした。
駅前に詳しい地図もなく困ったな、と思っていると、駅前の観光案内所が人はいませんでしたが、7:00から開いていて、パンフレットを頂く事が出来たので助かりました。

集落の南にある八幡広場の奥が登城口になっていました。



この八幡広場は、江戸時代に若桜に置かれた陣屋の跡地だそうです。
若桜鬼ヶ城への登城道は、かなり急でした。



今回の旅も既に3日目で、4つ目の山城とあって、脚にも随分疲れが来ているようでした。
それでも麓から40分程で山頂に近い三の丸に辿り着く事が出来ました。

三ノ丸から眺める若桜の街並みです。



若桜鬼ヶ城は14世紀に築かれたと麓の若桜神社の縁起に書かれているそうです。
その後、山中鹿之介が攻め込んだり、毛利氏の支配下となり、木下氏が城主となりますが、関ヶ原の戦いで西軍が敗れると山崎家盛が城主となり、その子・家治が備中・成羽に移封になると、若桜鬼ヶ城は廃城となったようです。

二ノ丸から本丸へと向かう石垣の様子です。



流石に石垣で護りが固められています。
本丸には天守台もあり、そこからの眺めも見事でした。



左側の谷は但馬へ、右側の谷は播磨へと繋がるそうで、この両方向からの敵を一度に見渡せる要衝の地に築かれた事がよくわかります。

この景色をいつまでも眺めていたかったのですが、後ろ髪をひかれる思いで下山しました。
下山して、帰りの列車まで少し時間があったので、若桜の街を見て回りました。



町の東側、八東川に架かる若狭橋から眺めた若桜鬼ヶ城の様子です。
ここから駅まで町並みを散策しましたが、思わぬ蔵が建ち並んでいて、なかなか雰囲気の良いところでした。




若桜を11:23の列車に乗り、鳥取に戻りました。


鳥取駅で、ホーム向かいの快速に乗り換え、この旅最後の目的地に向かいました。



最後の目的地は天神山城跡です。
鳥取から快速列車の最初の停車駅・鳥取大学前で下車して向かいました。

湖山池に近い平地にある丘に築かれていました。



この天神山城は15世紀の半ばに築かれ、1573年に山名豊国が鳥取城に本拠地を移すまでのほぼ100年間に亘り、因幡国支配の本拠地になっていたそうです。

ここを訪れた後、近くに和泉式部の胞衣塚があるというのでそちらにも立ち寄りました。



和泉式部の父は因幡国主・大江定基だそうで、この湖山畔で生まれたそうです。


今回の鳥取の旅では、4つのお城と2つの陣屋、新たに登城しました。

そして2か所の重要伝統的建造物群保存地区を訪れています。

山城からの眺めは、どこも素晴らしく、充実した旅になりました。

旅の終わりは、往と同じ「スーパーはくと」です。



旅の余韻に浸る間もなく、2時間半であっという間に大阪に戻ってしまいました。


ちなみに、歩いた歩数は以下です:

11月2日:20,881歩
11月3日:24,709歩
11月4日:18,965歩


~ 完 ~


この散策の様子は、写真の整理が出来たら、もう少し詳しく紹介する予定です。
また、後日に本編のホームページで詳しく紹介する予定です:
http://shanehsmt.html.xdomain.jp/index.html



本編のホームページは こちら です:
http://shanehsmt.html.xdomain.jp/index.html


"Explore Historical and Exotic Japan"
http://handejapan19.html.xdomain.jp/index.html