昨日の土曜日は良く晴れ、満開の桜を楽しみに、吉野に出掛けました。

吉野は、平安時代から多くの天皇や貴族が立ち寄り、また後醍醐天皇が南朝を置いた歴史の舞台でもあります。
その吉野は古来、桜の名所として知られています。
吉野山の麓から青根ヶ峰までの約6kmの間に、下千本、中千本、上千本そして奥千本と約3万本のシロヤマザクラが自生されています。
例年、4月半ばから末にかけ、麓から山頂にかけて桜が咲いていくのですが、今年は下千本、中千本が4月7日から10日にかけて満開となり、昨日の13日が満開の予想となっていました。週末の好天と重なり、絶好の花見のチャンスと、34年ぶりに出掛けてきました。


多くの人出が予想されたので、6時前にアパートを出て吉野に向かいました。
吉野へのアクセスは、大阪阿部野橋駅からの近鉄南大阪線です。
駅の改札の様子です。

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平日の朝には多くの通勤客が利用するのか、数多くの自動改札機が並んでいますが、昨日は6時半ちょっと過ぎに大阪阿部野橋に着いたので、ガランとした状態でした。
しかし、吉野行の電車のホームには、早朝の発車15分前にも関わらず、既に多くの人でした。

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残念ながら大阪阿部野橋では座ることが出来ず、8:22着の吉野まで、1時間半程立ち詰めでした。

吉野駅の様子です。

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吉野駅に着いて、トイレに立ち寄ったのですが、既にトイレも長蛇の列でした。
駅前に写っている人が少ないのですが、トイレに行ってる間に、殆どの人は既に吉野の桜に向かっていました。


吉野の桜を眺めるには、谷あいの吉野駅から急な坂道を20分程上っていきます。
駅前から長い列がバス乗り場に延びています。バスは次から次へと発車していますが、道路は渋滞しています。
ロープウェー乗り場も長い列でしたが、待ち時間は20分程という事で、このロープウェーに乗りました。

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2017年4月に事故があり、長らく運休していましたが、この3月23日にやっと運行再開されたところです。
ロープウェーが駅の設備に衝突したというのが、その事故の内容だったようですが、元々の乗車位置の手前に、木製の乗車台が造られ、係員が停車したゴンドラを支えていました。


高低差100m程のロープウェーを降りると、吉野の中心、金峯山寺へと続く参道に出ました。
ちなみに、トイレに行くのであれば、ロープウェーを降りた吉野山駅のトイレが穴場と思います。


歩き出して程なく黒門がありました。

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ここが金峯山寺の入り口になっています。
この先に大きな鳥居がありました。この鳥居は銅製ですが、東大寺の大仏の鋳造に使われた銅の余りで造られたそうです。

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そして、国宝の金峯山寺仁王門をくぐります。

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生憎、修復中でしたが、この門を抜けると、これも国宝の蔵王堂が聳えていました。

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この金峯山寺は修験道の総本山で、7世紀に役小角によって創建されたと伝わっています。
この日は、秘仏とされるご本尊の蔵王権現像が特別公開されていましたが、桜を優先したので、蔵王堂前の四本桜の写真を撮っただけで、先に進みました。

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金峯山寺からも道の両脇にお土産物屋さんが並ぶ登り坂が続いていました。

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坂道の途中に、吉水神社の鳥居がありました。

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この吉水神社も桜の名所として知られていますが、この日の天気予報は午後から曇り。
日が差しているうちに、上千本の花矢倉からの景色を見ようと思って、ここも後回しにして先に進みました。


この先で、道の脇の駐車場から、温泉台を隔てた山腹に咲く、中千本の桜が一望出来ました。

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桜は、綺麗に咲いているようで、花矢倉への期待が高まります。

途中、桜本坊や竹林院といった名所も後で立ち寄る事にしました。
竹林院から坂道を下ったところにバス乗り場があり、桜の時期にはそこから奥千本へ行くバスが出ています。
4台のバスがピストン輸送で運航されているようですが、バス待ちの列は長く、待ち時間は1時間10分程のようです。
ここから奥千本まで、坂道を登っても1時間10分程かかるそうです。

花矢倉に向かうのに、ここからバスで奥千本まで行き、そこから下ろうかと思っていましたが、奥千本に行くのは諦め、途中の花矢倉まで歩いて行くことにしました。奥千本はまだ桜も開花したかどうか、というタイミングなので、ここへは別の時期に訪れた方がいいかもです。

再び、奥千本へと続く坂道を上りました。
大塔宮迎徳碑という碑のある辺りは小公園の様になっていて、ソメイヨシノが綺麗に咲いていました。

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この辺りからは、中千本の桜も見下ろすことが出来ました。

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淡い桜色が山肌に広がっています。桜がこのように見渡せるところは他にはなかなか無いと思います。
茶屋の脇にも綺麗な桜が咲いていました。

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谷にも沢山の桜が咲いています。
この辺りから上千本と呼ばれるエリアでしょうか。

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坂道は、金峯山寺周辺の賑わいはなくなりましたが、多くの人が山の上を目指して歩いています。
やがて、道がつづら折れとなりました。

そこを上った先、花矢倉のすぐ下の道端から、景色が開けていました。

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山の麓へと続く尾根と谷間を桜が埋め尽くしている様子が一望できます。先ほど訪れた金峯山寺の蔵王堂が、尾根の先に見えていました。
この先に、開けた斜面がありました。そこから吉野の桜を眺めながら、おにぎりのお昼ご飯を食べました。
正面には遠く金剛山や葛城山、その右には二上山も見えていました。


~ 続く ~





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