この道は　いつか来た道 (3)

日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、
これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

この条文は日本国憲法の第9条です。

しかし、安倍が政権を握ってから
この憲法9条がないがしろにされています。

実質的に憲法の歯止めをなくす閣議決定を行ったかと思えば
憲法上も問題があり、法制化の議論さえ始まっていない
海外派兵をアメリカに約束するという事を行っています。

日本はもはや立憲主義国家、民主主義国家とは言えません。
今後も、なし崩し的に戦争準備に入ると思います。

憲法9条のおかげで日本は戦後70年間、戦争で
殺されたり、他国の人を殺す事はありませんでしたが、
これからはそれが夢の様な状況になってしまいそうです。

昨日、安倍は自衛隊員は過去1800人が殉職していると述べたそうです。
これ以上殉職者を増やさないと言っているようですが、
海外で軍事行動を行う事になれば、
戦闘で亡くなる人は当然出てくるでしょう。
その位の人間が死んでいるのだから、戦争で
多少死んでも構わないと言っているのでしょうか？

今後、日本が危険的な状況に
追い込まれて行くことになると恐れています。

安倍は、これから法制化しようとしている戦争準備に
必要という事で、少なくとも軍事費増大を行う事になるでしょう。

消費税増税は、破たんしている社会保障費に使われるのではなく
軍事費に回される事になるでしょう。

そして、いつの日にか「日本国の存亡が脅かされている」
という理屈を下に、他国を侵攻する事すら起きてしまう事でしょう。

いつか日本が歩んだ様に．．．

昨日の安倍の談話では、今回の法制化で
「日本がアメリカの戦争に巻き込まれる事はない」
と言っていましたが、何故そんな事が言い切れるのでしょうか？

憲法すら勝手な解釈を行い、それを無視している人の言葉は信じられません。

世界に向かって「福島の汚染水は管理下にある」
と言った人の事はとても信じられません。

（文中敬称略）