慌ただしかった先週。
その疲れを癒そうと、昨日の土曜日は
隣町にある本光寺に行ってきました。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/fa/fa/shanehashi/folder/538330/img_538330_60335014_2?1277814213.jpg

本光寺は島津藩主を長く務めた
深溝松平氏の菩提寺です。
http://www.geocities.jp/shane_hsmt4/Travel/Japan/Chubu/Kouta.html#HonkouJi

この本光寺を訪れると、松平の家臣団が
本当に命を懸けて主君を支えていたという事が実感出来、
また累代の深溝松平氏のお墓もあって、好きなお寺です。

本光寺はこのブログでも何度も取り上げています.
こちらをご参照ください:
http://blogs.yahoo.co.jp/shanehashi/61579547.html


今回は、久しぶりに本光寺の紫陽花を眺めに行きました。

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この辺りでは本光寺といえば紫陽花のお寺として
名が知られていて、普段は静かな境内も
観光バスで訪れた人達を見かけました。

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境内にも多くの紫陽花が咲いているのですが、
この参道に咲く紫陽花が気に入っています。

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いつもは本光寺だけ訪れて帰ってしまうのですが、
最近,ぞうまさ さんのブログで紹介があった
深溝周辺の散策をしてみました。

本光寺を建てた松平忠定公の正室・三光院の
建てたお寺が本光寺の北側にありました。

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このお寺の山門の佇まいは、
本光寺に通じるものがあるように感じます。

ここには三光院の石像もありました。

この辺りに、深溝城跡があるのですが、
山門脇の石碑に、この三光院も
城址だったと記されています。

この辺り一帯が城址だったという事なのでしょう。


三光院から更に北に向かうと高台からの
下り坂に「兵九下」の案内板がありました。

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元々、この深溝の地は大場氏が治める地で、
1524年(大永3年)に深溝松平初代の松平忠定と
その兄・松平元心が大場氏を滅ぼし、この地を奪っています。

その大永3年の戦いの際、松平忠定が
「兵九」という大場次郎左衛門の家臣を内応させ、
それをきっかけに深溝城を陥したそうで、
「兵九」の屋敷下からこの名が付いたそうです。

兵九の屋敷があった高い台も今は
田圃に変わり、長閑な景色です。

そこから北を眺めると平地の田圃越しの
山懐に、堂々としたお寺の甍が見えていました。


そのお寺は長満寺です。

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堂々とした山門のお寺で、ここは松平氏に
滅ぼされた大場氏の菩提寺だったところです。

山門は江戸時代の1720年(享保5年)に
建てられたものでした。

山門を抜け、階段を上って本堂に向かいました。

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本堂の建物も堂々としたもので、
本堂奥にある三十番神堂は
1332年(正慶元年)の建立だそうです。

裏山の墓地に向かい、大場氏のお墓を探していると
近くで竹を切っていた若い住職が声を掛けてくださいました。

「今の時期マムシも出ますから気を付けてください」
と教えられた,急斜面を上ったところにある
大庭(大場)次郎左衛門のお墓です。

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草に埋もれたような質素なお墓でした…


質素な佇まいの本光寺を訪れていると
つい、思い至る事が出来なかったのですが、
このお墓を見て、紫陽花の咲く本光寺は、
勝者の歴史を刻むお寺と思います。

この長満寺の凛とした佇まいは、とても
敗れた側の歴史を引きずっているとは
思えないのですが、少なくとも三河における
松平氏の盛隆の陰で敗れて行った歴史も、
この地域には眠っている事を思い至りました。


大場次郎左衛門のお墓を詣でた後、
本堂に上がり、お参りしてきました。

開け放たれた本堂に吹く風が
涼しく気持ち良かったです。

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この長満寺からは、深溝城跡の高台がよく見えました。

かつて、大場氏の本拠地だったお城。
そのお城が松平氏にとって変わって500年。

長満寺はその栄枯盛衰の歴史を
眺め続けていたのだと思いました。


今日紹介した、愛知県幸田町の三光院や長満寺の様子は
後日に本編のホームページで紹介しようと思います。



本編のホームページは こちら です:
http://www.geocities.jp/shane_hsmt/index.html



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