やっと書けたので(!)

KEN THE 390さん(以下KENさん)の新しい10枚目のアルバム「Unbirthday」が5月22日に発売になりました。
おめでとうございます。ありがとうございます(なぜ)。

リリイベやら公開生放送やら忙しかったですが!
ライブってやっぱりいいですよね、聴けるのを楽しみにしていた曲をたくさんやって下さったのもあって、
とてもとてもとってもたのしかったです。

アルバムの盤自体は予約していたので前もって届いてたのですが、まあ予想していた通り曲がとてもいい。
「最新作が今1番オススメだし今の自分の最高の姿」だとKENさんは仰ってたけど有言実行にも程があります。

そんな素敵なUnbirthdayですが、この良さを誰かに話したくてしょうがないので、勝手に感想を言うことにしました。手短だしチョロヲタ全開だし語彙力は相変わらず皆無ですが、どうかお付き合い下さい。


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M1.You Like That

私、KENさんのアルバムの1曲目の好き率がかなり高めなんですけれど、今回も例によってめちゃくちゃ好きなやつをぶち込まれてヘビロテ必至です。最初から申し訳ないんですけども、この曲への愛を語らせて欲しい。
この曲は最初聴いた時、個人的には「倦怠期のカップルの話」だと思ったんです。ただフックのリリックが若干分からなくて。タイトルは和訳すると「君ってそういうの好きだよね(ニュアンス)」。彼女が「映画(ないしドラマ)見たいの」って言って「そういうの好きだよね、でも出来ないの」って彼女見たいって言ってるじゃん!?!?見せてあげなよ!?!?テレビ無いの?!?!って思ってたんですけど(ほんとすみません)、盤届いて歌詞みたら「見たいの」ではなく「みたいの」。つまり、「みたいなこと」の意味だった!あ!繋がった!となったわけです。
ハリウッド映画とか韓流ドラマのような、劇的でロマンティックなシチュエーションを、倦怠期の二人の間に生まれることを夢見ている彼女に自分は何もしてやれない、でも俺だって頭の中では彼女との未来を考えていて、でも現実はそんなに甘くなくて…

ちょっと意味わかんない。(褒め言葉)
倦怠期の2人の結婚前の歌ですかね、尊すぎて頭抱えてる。個人的解釈入れまくりですけど。
「脚本」や「主役」など、演劇に準えたリリックもステキですね。めちゃくちゃすき。

M2.Rain

Unbirthdayの二大巨頭。もう顔。
タイトルの通り、雨の曲。
自身でも言っていたけれど、KENさんの雨曲は結構しっとりとした物が多くて、それもそれでめちゃくちゃ好きなんですけども、今回は打って変わってアッパーでダンサブル。聞けば「雨に唄えば」のオマージュが入っていたりして、これからの季節、どんよりした天気が続きますが、そんな空模様でも心躍るラブソング。
You Like Thatもですけど、今回は歌詞に映画や演劇など、割とKENさんの日常的に好きなものがリリックに現れていて、前作「リフレイン」同様ストーリーが明確になってるアルバムだな、と感じました。

M3.Black Hole

メロウな曲調が特徴の曲。
タイトルが「Black Hole」なこともあってか「彗星」だったり少し宇宙を感じる言葉も入っていたり。
なんと言っても竹内朋康さんのギターがアツい…!最後のギターソロは震える。
KENさんの声が反響するように響く曲調も個人的にはすごく推しポイントです。

M4.Won't Stop

バッッッッチバチにラップしてる曲その1。
3曲目から5曲目に行くこの流れ最高に好きです。崩したくない。シャッフル再生頼むぜ(他力本願)
リリックもゴリゴリに熱いんですね〜いいぞ〜
始まる瞬間に、今作のアルバムタイトル言ってるけれども、アルバム制作への思いに関連したメッセージも込められています。
リリックには、再三KENさんがおっしゃる「このアルバムは10枚目でひとつの区切りにもなるメモリアルなものだけど、このアルバムをもって集大成って言って欲しくない(し、言わない)、俺の活動はこれからもずっと続いていくし、まだまだ途中経過だと思ってる、まだまだどんどん成長していきたい」っていう気持ちが強く表れてるなぁと感じました。

個人的には「唸らせるぜ/俺だけのLady」が、聞いた瞬間噎せちゃうくらいにはすきです。俺だけってさ…(尊死)
はやくライブで手を叩いたりしたい。

M5.Nobody else feat.ACE COOL,Moment Joon

バッッッッチバチにラップしてる曲その2。
この曲もタイトル同様、前曲と同じく自分のスタイルを貫く、俺の代わりは他に誰もいない、俺は俺だ!という強い気持ちを熱いリリックにのせた、とんでもなくクールな曲。いや耳が幸せだな??????
何よりKENさんのラップも凄いのですけれど、客演の2人もとにかく凄い。
ACE COOLさんもMoment Joonさんも、今とても注目されているラッパー。2人ともKENさんに負けず劣らずバチバチにラップしていて、やはりかっこいいなぁと。
ACE COOLさんのリリックに出てくる「戸愚呂」ってなんだろうかと思ったら、マンガのキャラなんですね、確かに似てるかも。でも似合ってるってことはつまりそういうこと…(息を呑む音)
Momentさんも日本に住む外国人、移民としての視点で日本や日本人を風刺したラップが個人的にとても好きなんですね、快く痛いところを突かれている感(語彙力が来い)。「お前らは終始ずっと「てててて」/同じテンション/あら?/日本語って上がったり下がったりするんじゃないの?/お前ロボット?」「海を渡ってきたチョンの麒麟児」「嫌われても俺が入る曲は全部ベストバウト」この3つめちゃくちゃすきです。

ちなみに個人的に好きなKENさんのリリックは「この世界に一つだけの花でも水をあげなけりゃそのうち枯れてしまう」です。

M6.Let Me Know 

この曲の和訳は「教えてください」。「tell me」とほぼ同じ意味で使われる、誰かに何かを教えを乞う時の英語表現です。
「tell me」は、命令形での表現のため、相手に感想を求めたり、道を尋ねたりする時に使う積極的な表現に対し、
「let me know」は使役動詞である「let」を用いていて、やや控えめで丁寧な表現なのでビジネスシーンなどによく用いられる熟語です。

なんでこんな話をしているのかというと、
この曲は自分と親しい間柄の相手に「let me know」と言っているんですよね、
やや控えめに用いられてる表現なので、「もし良かったら教えて?」的ニュアンスなのかもしれないですね。
まあサビに「tell me」って入ってるので、もしかするとそこまで考えてないかもしれないけど…

「でも 今日はいつもみたく笑わない」、「暗くなるその瞳」や「きつく結んだ唇」、「もう 嫌になる 何もかも/今は見たくない 他人の顔」といった描写があるので、相手は落ち込んでいるようで、自分は「相手は何かあったのかな?」と不安げな様子。
世の中たくさん理不尽なことや落ち込むこともあるけど、落ち込んでる君の気持ちはわかるから無理しないで、もし何かあったなら何度でも聞くから言葉にして話してほしい、という曲。

優しさカンストしてんじゃん……すこ……(尊くて意識を失う図)(感想が拙い)

Ymagikさんのサビのコーラスもアクセントになって耳に残るのも特徴的ですよね、「pulpul」ということは電話口のシチュエーションだったりするのかしら?
世の中の理不尽さや昨今でも話題になる誤った情報の伝え方や行き過ぎた批判の声に問題提起を投げかける曲でもあるようにも感じました。

M7.何もしたくない

「何もしたくない」で始まり、「何もしたくない」で終わる。終始にわたりとにかく何もしたくない。そんな曲。
誰にだって何もしたくない時、ありますよね。
私ですか?私は毎日何もしたくないです(おい)。←

けれども何もしないと手持ち無沙汰で何かしたくなってしまったり。
いつもはそんなことないけれど、今日はなんだか何もしたくなさすぎてそんな気持ちがはみ出てしまいそうなほどやる気が出なかったり。
アイデアはいくつかあるけれど、心はもちろん体もついてこなかったり。
やらなきゃいけないことはわかっていても、やる気がないならやらなくてもいいんじゃ?とやる意味を見失ってしまったり。

ありますよね〜〜〜!!!わかる〜〜〜〜!!!!
それな〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!
(激しい同意)

リリースが5月なこともあってか、五月病なみなさんにピッタリの全国民超共感ソング。
「君の態度が気になる」といった、恋愛に準えたシチュエーションでの何もしたくない感も描かれているのも個人的な推しポイントです。わかりみが深い。

M8.Secret feat.Ymagik

大人でロマンティックな歌詞が彩るラブソング。
歌詞が…歌詞がさ…もうさ…ニマニマしちゃって見てらんねえですよ…(好きすぎる)
東京湾のほとりで静かにキスをしようって…(尊さで咽び泣く図)
周りには秘密にしている関係の2人が、隠れてひっそりと会って濃い時間を過ごしているような描写は、こっちもドキドキしちゃいますよね(表情筋ゆるゆるの顔面で言ってます)。
Ymagikさんの歌声も、艶やかでとても良き…
今回のアルバムはYmagikさん無しでは語れませんね…
とにかく。セクシーですよね。最高。ありがとう世界。
これ以上言うと、ピー音入るので割愛します。

M9.どうでもいい

題名で判断してはいけません。
明日の予定や仕事や嫌なことも全部忘れて、みんなで朝まで踊ろうぜ!!って曲。ハッピー!
先日出向いてらしたペルーでの影響を受けてか、夏らしい、南米を思わせるダンサブルなサウンドはライブでも盛り上がること間違いなしの1曲。早くみんなでC&Rしてみたいです。「どーでもいいー!」(笑)
リリックにはメッセージ性もあって、特に最後のフック部分では「ジェンダーや国籍なども全て取っ払って(≒どうでもいいから)、関係なく踊って楽しもう!」という意味も込められている、深い1曲でもあるなぁと。

M10.Hollywood

アルバム曲では一番最初に解禁されたUnbirthdayの顔と言ってもいい1曲。個人的に二大巨頭の1つといっても過言ではなく。
メロウなサウンドにKENさんも大好きな映画のタイトルがたくさんリリックに並ぶこの曲は、休みの日の夜にチルアウトできそう。
今回のアルバムは「You Like That」や「Rain」にも見られるように、KENさんの好きな映画にちなむ曲が多い印象。
日常をテーマにしているからか、自分の好きなものを散りばめたのかもしれないですね、これは個人的見解ですが……
ダブルミーニングなリリックは、「誰も邪魔できない/二人だけの世界/着信も全部オフで/夜が明けるまで」にも見えるように、映画鑑賞を恋人になぞらえたもの。

キュンキュンしませんか?私はしました。←

それはそうと、#ロックザハウスでも時折やってる、映画の感想コーナー、KENさんの映画の話好きなのでもっとやってほしかったりします。

M11.Play That Music

Unbirthdayの最後を飾る曲。
KENさんがレギュラーMCを務める、FM yokohamaで毎週日曜夜22時半から放送しているラジオ番組、「BREAK IT DOWN」で共演しているトラックメーカーのDickeyさんと一緒に作った曲でもあります。番組最後に流れてますね。最高。
「見上げる夜空に星が流れてく」から始まるフックがエモーショナルでキレイだなって最初思いました。
歌詞を見ると個人的には二つの表現があるなぁと。
1つめはWon't Stopなどにも出てくるような熱い決意だったり、これからの自分の強い意志、
2つめは前作のEP「THINK!」の表題曲、かつこれもDickeyさんとの共作「Think Of You (ft.FOH)」にも出てくるような夏の日の刹那的な懐古感ある表現。
辛く苦しい時でも、あの日の景色を思い出せば頑張っていける、星が流れる夜空を見上げればあの日の景色や最高の瞬間を思い出せる、どんなことがあっても自分の決めたことや夢に向かって進んでいこう、というメッセージが籠った…いや自分で書いてても思ったけど、改めて見るとめちゃくちゃいい曲じゃないですか、いや知ってたけど。
キラキラとした曲調もステキですよね〜すき〜

KENさんも言ってたけれど、このアルバムは「声で始まり声で終わる」ものでもあり、最初の「You Like That」はフックで始まるのが印象的でしたが、この曲はアウトロなしで「最後の曲が終わっても」というリリックで終わるのが特徴。凝ってますよね〜すき〜(何度も言う)

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以上、レビューでした。
今回も語彙力が足りないくらい素敵なアルバム。
このUnbirthdayを下げたツアーがあるのですが、7月18日の東京公演に行く予定です。たのしみ。
ほんとに語彙力がなくて申し訳ないのですけれど…、
まだの方はぜひに!
Unbirthday、聴いてみてはいかがでしょうか〜📝