趣味を長く楽しみたいと思って始めても、ご自身の体調や経済状況、仕事の変化、家族状況の変化などで、継続が難しくなる場合があります。

特に、子育てや介護で忙しさに追われるのは、女性が多いように思います。

 

「和の学び舎」を開設して6年弱になりますが、生徒さんの大半は女性です。

そして、その大半の女性が、数年のお稽古期間で、なんらかの大きな変化を経験なさっています。

その結果、残念ながら、教室を辞められた方もいらっしゃいます。

 

私はありがたいことに、主人の全面協力のもと、この仕事に邁進させていただいておりますが、なんとか日々移り変わる生徒さんの変化や気持ちを知り、頑張る原動力が絶えることのないようにできないかと思っていました。

 

そんな中、お稽古を始めて数年。結婚、出産を経験して、なお、お稽古を継続してくださってる方がいます。

彼女に、「子育てと趣味の両立の秘訣」をお尋ねしてみました。

 

ちなみに、彼女は、お子さんが1歳になった頃から、ずっと一緒にお稽古に来てくださっています。お子さんも、すっかり、教室が第二の家(?)のような感じです(笑)今では、お母さんの三味線の支度を手伝ってくださるようになりました。

 

 

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一番意識しているのは、『無理をせず、隙間時間を見つけて趣味に取り組む』と、いうことかなと思います。

■「無理をしない」について


「優先順位を決める」

「練習ができない日は、仕方ないと割り切る」

 

もし、趣味を優先にして、台所仕事、洗濯などの家事・育児を後回しにすると、自分も後々疲れてきますが、まず、家族の協力が得られなくなると思っています。

 

家事を後回しにすることで、寝る時間が遅くなったり、慌てて家事を終わらせたりすると、後々ストレスになり、続かないのではないでしょうか。

 

また、家事・育児ができていないということになれば、家族からも「辞めなさい」と反対されると思っているので、最低限のことはやることに決めています。やることを先にしてから、練習するというスタイルです。

 

■「隙間時間を見つける」について


「歌は、洗い物・運転中に覚える」

 

環境的に、本気の発声で練習できることが少ないですが、録音したものや音源を流すことで、何かをしながらでも歌詞を覚えたり、メロディーを覚えることはできます。

 

三味線の練習については、子供さんの性格や生活スタイルにもよると思います。

 

私の場合は、「一人遊びができる子なら、遊んでいる横で練習しても大丈夫かも…」と思っていたのですが、娘はずっと構ってほしいタイプの上、二歳になる頃には全くと言っていい程、お昼寝をしない子になってしまいました。

なので、子供が寝た後に練習するしかない、という結論になりました。

 

住宅街に住んでおり、夜に大きい音は出せないため、「忍び駒」を使って練習しています。

 

※「忍び駒」 ・・・皮の振動を抑える細長い駒です。

 

 

教室に来ることで、自然と【靴をそろえて脱ぐ、自分で履く】などの作法を覚えてました。

 

 

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いかがでしょう?

 

一日は24時間で、全員に平等です。その時間を、精一杯活用してくださってる様子を知り、嬉しくなりました。

 

環境は人それぞれ違います。そんな中、「もうダメだ。自分にはできない」と思う前に、「どうやったらできるだろう?」と考え、時に、周囲の人に相談することが大事だろうと思います。

 

趣味は、「ただの趣味」ではなく、「生きがい」であったり、「人を輝かせるもの」であると、信じています。

 

このブログをお読みくださった皆様が、趣味を通じて、楽しく生きていけますよう、応援いたします!

 

何かあれば、いつでもお問い合わせ、ご相談ください。

 

和の学び舎 藍

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