土曜日は中津川にお稽古に行っていました。
そこに
「主人が昨日亡くなりました もし､もしお時間ご都合つきましたら喜鶴さんの三味線など聴かせてあげてくれませんか」
とメッセージがきて・・・
えーーーーーー
中津川の日がお通夜で、あくる日がお別れ会でした
聞くところによるとお通夜の日にほとんどのパフォーマンスは終わってしまうそうですが、どうしても中津川からは間に合わず、お別れ会に行くことにしました
社長のお友達関係の方だったので、3月からお稽古をさぼり気味だった社長に
「お葬式で三味線弾くことになったから、ツレ弾きして」って電話しました
それから数時間後にご機嫌うかがいのようなメールをしてみた。
社長は先週のゴルフがメタメタだったらしいから、ゴルフの練習に行った？とメールしたら
「ゴルフ
どころではない、三味線の練習しとる」
というから、あらおかし～（笑）
昨日の当日、わりと近くだったから早く着いちゃって・・・
そこへニコニコしながら手を振る女性が～
私も負けじと振り返した～
社長が「誰や」というから「さ～知らん」と言ったら
なんと
私にメッセージをくれた奥様（喪主）さんだった
11月だったのライブで1度お目にかかっただけの上に、
こんなかっこいい風貌でお目にかかったから、すっぴんで手を振られてもわからんわ～
手厚いご案内のもと、お葬式会場に行くと、コンサート会場のような仕様になっており、お坊さんの読経とか一切ない
今どきってやつだわ・・・
私もお経の価値はわからない人だったけど、昔楽屋話で
「死者はお経がほしいのよ・・・」と、まことしやかに言われて、その時は
「あんたいっぺんでも死んだことがあるのかね・・・」と思ったけど
段々年をとると
「そういうこともあるかもねぇ・・・・」と思えるから、いくつになっても人間の成長は計り知れない・・・
そういうわけで結局土曜日にすべてのパフォーマンスが終わっているので、私達が最後の演奏でした
社長が大トリだったので、ビビリまくり～
つるつるすべるスカートで弾きにくいわ～～
着物着て行けばいいじゃんか・・・・って妹に言われたけど、着物はあるけどその他小物がなくてねぇ・・・・
それに大雨だったし・・・
三味線弾いていて糸がしけってて滑らないの・・・・
下から上に上がると、つっかえる感が凄い
写真に写ってる赤い洋服が本人っていう設定での演奏です。
心臓にはペースメーカーが入っていたのでご本人は、心臓が止まって亡くなるとは思ってらっしゃらなかったそうです。
なので奥様が「キャッシュカードの暗証番号教えて～」って言っても
「まだまだ～」っておっしゃったそうで、聞き出せたかどうかは聞かなかったけど、そのくらい意識もしっかりしてお元気だったそうです。
病気のデパートみたいな方だったそうですが、男の人って体力があって体がもっちゃうから、病気のサインを見逃すことが多いという印象です。
ご冥福をお祈り申し上げます