本番を迎えた岐阜まち歌舞伎
この赤いチラシはカッコイイと、お客様には大変好評のようですが、関係者にはさっぱり内容がわからない
まず、2項目目の漢字が何を表しているかわからない
しかーしよくよく考えるとわかりそうなことなのだった、、、、
喜久次さんたちの幇間舞踊がないわけがない、と推察しなきゃ、負けだったのだ
ようやくプログラムが手に入り見てみると、1項目目の雛鶴三番叟のタテ唄になっていた、、、、
(力関係の問題で)これはいかんやろ、、、と思い、喜久次さんにタテをやってもらうことにしました
この時点でプログラムの意味がだんだんなくなってきた、、、
次の「雨の五郎」は上段(三味線と唄)は雛鶴を引き継ぐのか、継がないのかは書いておらず、鳴物のメンバーだけが書いてある、これどうなるの?
と、鳴物の先生に聞いてみたら、「さー知らん」だと、、、。
いろんな人に聞いても、「さー知らん」だと
後数時間で本番ですけど、、、、
私はこの岐阜まち歌舞伎を10年もやっております
喜久次さんと談合するが得策
「五郎はどうされますか?タテ唄されます?」と聞いてみたらば、なんと、、、「乗りません」ということになり、私の弾き唄い、A嬢の上調子ということになりました
何度も書きますが、本番2時間前とかです、、、
そして問題の2項目目漢字のタイトル、プログラムを見ても何かわからず、、、
これは岐阜音頭と前の晩3時までかかって必死に練習した小唄の2曲でした
ちょっとホッとする。
A嬢が何気にiPadで「夜桜や」と入れてみたら、替手が書いてある譜面を発掘した
この時点で前の晩、小唄「夜桜や」を書いた意味はなくなった、、、
まったく忘れていたが、その昔私が採譜したんだったかもしれない
急遽そういうことならと、替手を入れることになり、この時点でマイクが追加に、、、
段々リハーサルが進んで行くと、なんと花道での「口上」があるらしい
映像にも音声を入れる為、マイク1本追加。
こうなると次々、市長の挨拶だの、司会だのとマイクが追加され、せっかく調整した音響のセットがめちゃくちゃなことに
私は常々、音響の社長には、
「邦楽のおしょさんたちは機械にめっぽう弱いが、理想は高く空想は計り知れない」と言ってあるので、予備にもってきたケーブルやマイクを全て使い果たした。
とにかく「突然」と「急遽」の嵐の中、必死でセットを終えたらしい、、、
私も計り知れない人の1人だから、慣れか、、、
リーダーみたいな人に、来年からはちゃんと打ち合わせできるといいですね、と言ったら、「市長さんとかのことは僕も知らなかったんですよ」だと
さすが最強「岐阜まち歌舞伎」
さらにリハーサルは芝居に進んで行くが、
ここって何でした?
つまり、ここの挿入歌がわかりません、1つ空白な部分があります、という意味
リハーサルの途中である
3分後くらいでその場面にくるのである、、、
これは○○ですよ、、と言われ、iPadを駆使してるからやれる事で、譜面データがなかったら詰み
絶対詰み
前の晩6回も夜中に電話して7回目はさすがに気が引けたのと、私が脳みそ膿んできて、わからなくなってた
そういうわけで、超ギリギリ5秒くらい前に整い、セーフ。
しかし苦難はまだまだ続く、、、
いろいろ進むにつれ、鳴物の先生が「この後何が入るの?」と。
私は「知らない」としか答えられない
そして、問題のこの後になった時、突然「○○頭から」とか、、、、
ほんとにiPadでよかった、、、
A嬢が一瞬手が空いたすきに、何気にプログラムを見た
おばばとめでためでたがあるよと叫んだ
ぎゃー
4年ぶりで忘れていたが、あるんだぁ、、、、
芝居の合間に必死で楽譜を目で追い、脳みそだけ練習した
おばばは何番を唄うのかわからないので、鳴物先生に唄ってくださいと打診した
快諾していただき、やれやれ、、、
「おばば」は岐阜のさよならの曲だって言うんだけど、曲調がとてもさよならに聞こえず、まったく覚わらん
「めでためでた」は若松様よーと続く有名な唄の替え歌で、字余りの部分の弾き唄いが超ムズいというスグレ物、、、
そんなこんなで本番終盤になり、「おばば」が始まった
私は「あーもうおわる、やれやれ」という心で満ち溢れ、のんびり三味線を弾いていた
明日は笹平カントリーだなんて事も思ったかもしれず、幸福に満ち溢れていた
突然鳴物の先生がゲホゲホとなって、マイクを私の口元に
やーめーてー私は4年ぶりで忘れたのと、何番をやるのかわからんの
チョロっと唄を引継いだけど、なし崩しに終わった
すべてが見計らいで、先が見えないスリルがあって大変良かった
やっぱり岐阜まち歌舞伎は最強で楽しい
超満員
市長選にでる方のご参加のようです
23時頃帰宅し、そこから間髪入れず踊りの稽古
M君に岐阜まち歌舞伎のプログラムを見せたら、「常磐津の墨塗り女をやったのどうやって」と言われたので、「挿入歌は長唄だったよ」と言ったら、謎が深まったらしい
※通訳
(よそのジャンルの音楽をろくに練習もせずどうやってやれたの?と聞かれ、私のジャンルのに書き変わってましたと答えた。ありえんという表情も見て取れた)
そして、夜中も更けた頃に寝て、5時に起きて笹平カントリーへ
イマイチなスコアだったが、ついに優勝した
そしてあくる日また5時に起きて東京行きのバスに、、、、に続く