※前回記事において、一点訂正です。

「スパイク蛋白のうち、RBDのみであれば毒性を生じない」

という記載をしました。

最近、RBDのみでも毒性を生じるという論文も出てきているとのことで、注視が必要な様ですので

始めにお伝えさせて頂きます。)

 

 

さて、今回のトピックは以下です。

 

国産ワクチン(遺伝子組換え蛋白質ワクチン)とmRNAワクチンの違い

なかなか難しいですね。

 

ノババックスのワクチンが正式承認 早ければ来月末接種開始へ | NHK | 新型コロナ ワクチン(日本国内)

国内では、ノババックスが4月19日に18歳以上を対象に承認されました。

 

何人かの専門家に聞いて、以下違いについてまとめてみました。

ご参考になれば幸いです。

 

主に遺伝子組換え蛋白質ワクチンの開発あるいは製造に取り組んでいるのは

塩野義製薬と武田製薬

 

・塩野義製薬

 

 

・武田製薬

(※米国ノババックス社が開発したワクチンを、国内で生産予定)

 

組換え蛋白質ワクチンは、従来から使用されているワクチンで(B型肝炎、百日咳、破傷風etc)、

遺伝子ワクチンに比べれば安全性は高いと言われています。

 

昆虫細胞を用いて製造されます。

 

バキュロウイルスという昆虫を宿主として感染するウイルスを遺伝子組換えする

組換えウイルスを昆虫細胞に感染させる

目的とする蛋白質(抗原=ここではスパイク蛋白)を大量に産生する

 

昆虫と聞くと、え???と思われる方もいらっしゃると思います。

私もそうでした。

しかし、昆虫細胞を使うこと自体は、ヒトの身体に昆虫細胞の遺伝子が入るわけでもなく、

危険ではないそうです。

遺伝子組換えは、人体の外でバキュロウイルスの遺伝子に対して行われ、

新型コロナウイルスのスパイク蛋白を産生できるようにする技術であり、

遺伝子組換えワクチンは、従来型で、ヒトの臓器には分布しません。

ヒトの遺伝子が組み換えられてしまうリスクはないわけですね。

 

従来型ワクチンとの最大の違いは、mRNAワクチンは臓器に分布してしまう

ということ。

天文学的に可能性は低いと言われていますが、mRNAによってヒトの遺伝子が組換えられてしまうリスクは、

全世界の多くの人が打つからにはゼロではない

言われています。

 

ではなぜ、わざわざ昆虫細胞を使うかというと

”大量に”抗原を生産できるから

効率がいいわけです。

 

ただ、やはり

昆虫細胞が造るスパイク蛋白と

哺乳類が造るスパイク蛋白は性質が異なる可能性がある

=本当に効くかどうかは分からない、難しいのでは?

という見解はあるそうです。

ただ、哺乳類に造らせると、時間がかかるので現実的ではないということでした。

 

始めにお出ししたNHKの記事では、ノババックスの発症を防ぐ効果は

80%越えということですが、本当にそんなに効くの?というのが専門家達の見解のようでした。

 

さて次にアジュバントについて触れましょう。

・アジュバント=ワクチンの効果(免疫反応)を高めるために添加される物質

 

塩野義:A-910823 

※A-910823の詳細は開示されていない。

 

ノババックス(武田):Matrix-M 

※特許取得済

 

アジュバントについて勉強している方はいらっしゃると思いますが

mRNAワクチンのアジュバントは、脂質ナノ粒子です。

強い炎症を起こします。

 

ノババックスのアジュバントについては鹿先生が問題点を提起して下さっています。
ノババックスの正体 - ニコニコ動画 (nicovideo.jp)


組換え蛋白質ワクチンでも、

添加されている免疫を活性化させるアジュバントによっては

一概に安全とは言えない、ということだと思います。

 

以下、ざっと両ワクチンの違いを羅列します。

 

・mRNAワクチンは

抗体の減少が急速すぎる=効果が持続しない

・組換え蛋白質ワクチンは

抗体はより長く持続すると想定される

 

・mRNAワクチンは

副反応が強いので、免疫反応を抑えるため免疫抑制が働き、かえって感染しやすくなる

mRNAがすぐに分解されないよう施された、シュードウリジン修飾自体に免疫抑制効果がある

追加接種すればするほど免疫抑制が起こる

・組換え蛋白質ワクチンは

免疫抑制が起こる可能性は低い

 

・mRNAワクチンの

副反応が強いのは、スパイク蛋白質が全身の臓器に発現するため、全身が自己のリンパ球による攻撃を受ける

・組換え蛋白質ワクチンは

スパイク蛋白質が全身の臓器に発現しないので、リンパ球による攻撃は受けない

 

・mRNAワクチンでは

スパイク蛋白による血栓が生じる

心筋炎が多発している

接種後の死亡例が多すぎる

※冒頭のNHKニュースでは、”組換え蛋白質ワクチンでは心筋炎や血栓の増加は確認されなかった”

と記述されています。

ただし、

・遺伝子組換えワクチンでは

mRNAと同様にスパイク蛋白を抗原としているので

血栓が生じる可能性は完全には否定できないと

専門家の先生は言及されていました。

 

(※2022年6月24日追記

ノババックスによる心筋炎も多い可能性が報じられました。

詳細は、6月のブログでご説明します。よろしければご参照ください。)

 

次に、両ワクチンの共通する課題ですが

抗原原罪です。(以下の内容は、過去記事でも言及しています。)

どのワクチンも、一度武漢型ウイルスのスパイク蛋白質に対する抗体を作ってしまうと

新しい変異株に暴露した時にも、武漢型の抗体を作ってしまう現象です。

変異株へ対応しにくくなってしまう

※インフルエンザワクチンでも同じ現象が起きています。

 

同じ武漢株用ワクチンを何度も打つことは

どのタイプでも抗原原罪が生じ得るので、得策ではない

というのが専門家の意見でした。

だからモデルナはオミクロン株用のワクチンは製造しないとCEOが表明していましたね。

もしファイザーが製造したとしても、効果は期待できないと見通されています。

 

また、

パンデミックの最中に皆が同じワクチンを打つとウイルスは逃避する、いたちごっこになる

という問題は付いて回ります。

 

遺伝子組換え蛋白質ワクチンのほうが、副反応が弱いことは確かなので

専門家の先生方とお話しした限りでは

例えば、

患者さんで、遺伝子ワクチンは絶対に打ちたくないけれど

近所の人達からいつ打つのか?とか、会社などからも強要が強い場合

有効性は?だけれど打つ

という選択肢もあるだろうということでした。

実際打つかどうかは別として

国産まで待つと言って凌ぐのもありだということでした。

 

ただし、繰り返しになりますが

高い有効率が実際得られるかどうかはかなり疑問の様です。

 

これまで新型コロナワクチンに関しても慎重に判断をしてこられた方たちは

この良すぎる数字を鵜呑みにはされないでしょう。

 

また、抗原原罪の問題もあるので、変異するウイルスに対するワクチンは、

やはり難しいという懸念もあるそうです。

 

以下は、両者の比較です。

専門家の先生方からは、予測の部分もあるということなので

これが絶対というわけではありませんが

参考にして頂ければと思います。

 

 

遺伝子組換え蛋白質ワクチンを打つかどうかも、

個人の自由ですね。

 

街を歩いていると、

コロナを怖がっている人はほとんどいない様です。

 

行きたいところに行き、

 

会いたい人に会う。

 

人間として当たり前の、自由で健やかな生活を

 

個々が取り戻して行く時期に入ってきましたね。

本日も最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。