URL http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110727/trl11072714280002-n1.htm
「2011.7.27 14:26
「神経がすり減っていく日々だった」。JR西日本の「日勤教育」をめぐる27日の訴訟で、請求額のうち30万円が認められた奈良電車区の運転士、鍵谷稔さん(52)は12年前を、こう振り返った。
同僚の前で、就業規則を書写の日々
きっかけは平成11年12月、乗務員訓練に2分ほど遅刻したことだった。鍵谷さんが課された日勤教育の期間は、今回の訴訟の原告で最も長い約5カ月。だが、「日数や達成目標などについて、事前に説明は一切なかった」という。
上司らに取り囲まれ、「こんなアホはおらん。下の下や」「頭も悪い、心も悪い」といった暴言を浴びせられた。退職届の用紙を渡され、辞職も迫られた。
なにより苦痛だったのは、「さらし者」にされたことだった。同僚から丸見えの場所で、命じられるまま連日、就業規則をひたすら書き写した。「先が見えない毎日だった」
約5カ月後、「今度事故を起こしたら運転士を辞める」と宣言させられ、日勤教育はようやく終わった。鍵谷さんは「日勤教育は精神的に追い込むだけ。ミスの根本的な解消にはつながらない」と話した。」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110727/trl11072711580000-n1.htm
258人提訴…61人の懲罰「日勤教育」は違法、JR西に620万円賠償命令
「JR西日本が業務でミスした際に課す懲罰的な「日勤教育」で精神的苦痛を受けたとして、運転士ら258人が同社に1人当たり100万円、総額約2億5千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、大阪地裁であった。中村哲(さとし)裁判長は原告61人の日勤教育について違法と認定し、1人5万~30万円、総額620万円の賠償を命じた。
原告は、JR西日本労働組合(西労)に所属する大阪や神戸、広島各支社などの運転士と車掌。
中村裁判長は判決理由で、「JR西は事故防止のためには、社会通念上、認められる範囲で教育を行うことができる」と指摘。
その上で原告それぞれが受けた草むしりやリポート作成などの日勤教育の内容を検討。61人については「裁量の逸脱、濫用があった」とする一方、残る197人の請求は退けた。
原告側は「ミスの原因と関連のない日勤教育を受けさせるのは人格権の侵害」と主張。JR西側は「事故などの再発防止のためには必要」と反論していた。
日勤教育をめぐっては、同様の訴訟で一部の原告について違法性を認めた大阪高裁判決が昨年3月、最高裁で確定している。
JR西日本の話「現段階ではコメントできない」
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【用語解説】日勤教育
JR西日本がオーバーランなどのミスをした運転士や車掌に対して、通常の業務から外して課す再教育。平成17年4月に乗客106人が死亡したJR福知山線脱線事故の運転士も過去に受けており、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(現・運輸安全委員会)は事故の背景に懲罰的な日勤教育があった可能性を指摘した。その後、JR西は内容や日数の見直しを行っている。」
賠償金が安すぎるよね。これじゃ、JR西の体質は全く変わらないよね。