成年後見人の仕事について、「財産管理」と「身上監護」であるという説明がよくなされます。
「財産管理」はわかりやすいのではないでしょうか?
通帳などを預かって、入出金のチェックをしたり、本人のかわりに確定申告をしたり。
では、「身上監護」は?
かなり分かりづらい言葉で、誤解を生みやすい表現ですよね。
まるで、後見人が介護そのものをしてくれるようなイメージを与える言葉です。
実は「身上監護」は、正確には「身上監護に関する事務」のことなんです。
具体的には
・入院の際の契約や支払い
・住居を借りる契約の締結や家賃の支払い
・施設入所の契約や支払い
・介護契約の締結や支払い
などのことなんです。
「身上監護に関する事務」っていうのは、ご本人が、ご自宅や施設でその人らしい暮らしを続けていくために何が必要かを見極めて、そのために必要な契約などをすること、なんです。
介護や看護そのものを行うことではないんです。
ご本人の状況をよく見て、その人に必要なサービスは何であるかを考え、介護サービスの利用などを通じてそれを実現させていくのが後見人の役割なんです。
ソーシャルワーカー的なセンスが必要なために、社会福祉士が後見人をやる意義があるかな〜?と、思ってます。
ちょっと話がそれてしまいましたが、「成年後見人は介護そのものをやってくれるわけではない」
ということ、覚えておいてくださ〜い⤴️⤴️