■マンガとアイドルと建築学
さて、芸能生活25周年ということでいろんなことを書いてますが、この25年間、仕事を進める上でとても重要で核にになっているものがあるんですね。
自分の「思考パターン」や「仕事の進め方」などにフル応用されているものなのですが、
それは「建築学」
え?って思うかも知れないけど、実は大きく影響しているんです。
ということで今回は「建築学」の話。
さて、
僕は大学は建築学科を卒業しています。
受験の時、志望大学は建築学科オンリー!
進んだ動機は極めて単純
高校2年の進路相談で大学を決めるにあたって先生に「絵では食っていけない」と言われた(そんないたいけな少年の夢を壊すようなこと言うなよ~とか思うが、それが現実!)こと、そして我が家が理系家族だったため、
理系で絵が描けるところ
それが理由(笑)
建築学科は理系の中では数少ない「絵が描ける学科」だったのだ(笑)。
そして高校時代に建築物を緻密に描く宮崎駿さんや大友克洋さんが好きだったので割と建築には興味があった。
マンガを描く仲間も多かったので当時はマンガを描くことに大半の時間を使っていた。
でね、
実はマンガと建築って似てるって当時思ったんですよ。
だから建築をきちんと学ぼうと思ったんですね。
どういうことかというと
マンガって色んな事を知らないと描けないんですよ。
人が描けないといけない
建物が描けないといけない
植物が描けないといけない
自動車が描けないといけない
マンガだとストーリーもあるから、社会的背景や時代的背景もわかってないといけない…
他にもいっぱいあるけど
とにかく登場するもの全てを絵で描かなければならない
映像なら対象物をポンと置いて撮影すればいい
でも、絵となるとフレームにおさまっているもの全部を描けないと成立しないんです。
それがあまりにもテキトー過ぎるととたんに絵に深みやリアリティが無くなってしまう。
だからいろんなことを知ってないといけない
そういう総合的な物事の集合体がマンガ。
って思ったんですね。
建築も同様に
建築家を目指すなら
材料を知らないといけない
構造を知らないといけない
デザインが出来ないといけない
その建築物の立つ環境を知らないといけない
都市計画をわかって無いといけない
法律をわかってないといけない
文化的背景や歴史を知らないといけない
などなどありとあらゆる学問の集合体なんです。
建築学上寺院建築など宗教的建築物は欠かせない。
そのためには宗教学をも勉強したりするんです。
だから大学の授業では
数学
化学
物理
歴史
語学
といった小学校~高校で面倒だった教科が相変らずあって、しかもそれらがそれぞれ物理は構造力学、化学は材料工学というように更に難しくなった専門教科として存在している。
大学在学中「建築学」は欧米では総合芸術であると教えられた。
様々な学問の集合体であるとともに芸術であると。
これらの勉強は超~~~~大変だったけど、今思えば、建築を学んだことが現在の仕事にとても活かされている。
例えば仕事で舞台図面を引くという作業をすることがあるが、これは造作もない。
舞台美術もしかり。
音響工学や劇場の設計も学んでるからホールの使い方は瞬時に把握できる。
人間の導線やトイレ、エレベータ、避難路の位置なども学問として勉強している。
そういった割と建築学に直結したわかりやすいこともそうだけど、一番学んでよかったと思うことは
建築学っていうのは知識と経験という膨大な引き出しの中から、どれをどう組み合わせてベストなものを構築するかという「考え方」を学ぶ上でとても有益であるということ。
ウィキペディアにあるように建築学は
構造分野においては、数理的解釈を必要とする理科学的知識を必要とし、芸術分野においては、精神論的解釈が求められる。またその両者を高い次元において両立させるための総合力が不可欠である。
というものであり、つまり論理的思考と芸術的思考を両立させないといけない学問なんです。
この思考のしかたっていろいろな仕事に応用できるものだと思うんですが、特に芸能事では顕著に役に立ってるんです。
ということで、僕の仕事の進め方って割と建築学的な考え方に基づいてることが多い。
細かく書いていくと何冊もの本になってしまうのでここでは書きませんが(^^;)、建築学はとにかく深~~~い
動機としては若気の至りな感じだったけど、その後の自分の人生に大きく影響していることは事実。
そして、この建築学の研究中に日本特有の文化であるアイドルとマンガ、アニメに関しても研究し始めたんだけど、このきっかけが建築だったっていうのも自分的には面白かったり…
その辺の話はまた長くなるので、別の機会で書きます。