藏原潔司の映画道。「今やらずして、いつできる!?」 -195ページ目

津波跡地。黄金浜会館その5(石巻2日目)

(黄金浜開催のつづき)


日はまさに落ちようとしていた時間帯でしたが、

映画「エラゴン」の上映中、僕は黄金浜を散歩しようと決め、

水野さんをお誘いして二人で黄金浜会館の近くを歩きました。



夕焼けがとても綺麗な日でした。

ほとんどの街灯は電気が通っておらず、点いていません。

暗くなっていく夜道を歩いていると、

2階に明かりが点いている住宅を所々見かけます。

ほとんどの住宅は1階部分が津波で損傷していますが、

2階は被害が無いため、2階に住み続けている世帯が多いのだそうです。



今にも崩れそうな家。


2階に住み続けている方々は、自宅が崩れる不安もどこかに

持ち続けながら暮らしているのでしょう。

損壊した町の中での生活はとても不安な日々だと思います。


マスメディアがマスメディアとしての機能を果たしていない今、

人それぞれが自分の意志で情報を得ようと思う気持ちが必要なのだと思います。

ただ受け身で情報を得るだけでなく、

確かな情報が得られるコンテンツやメディアを自ら選び、
確保しておく必要があると思います。




ある住宅を通ったとき、何か違和感のあるものに目がつきました。

暗くなった周辺の中で、ひときわ明るく黄色い花が見えました。

その花はボロボロになった家の、

通気口ほどの小さい割れた窓に挿してありました。

部屋の中はめちゃくちゃになった家財で埋め尽くされていて、

人が入り込むスペースはありません。


近づくにつれ、それが献花だと気付いた僕は、

発見した時の“悲しさ”を受けました。



黄金浜の夕焼けは、明日への勇気をくれる美しさでした。



満月でとても綺麗な夜。

映画館へ戻ろう。



つづく



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