
シェラ・マクドナルド
1970年のファーストアルバムです。
サンディ・デニーやブリジット・セント・ジョンらと並び、ブリティッシュ・フォークを代表する女性シンガー・ソング・ライター。
トラッドなテイストを感じさせる、清らかで伸びやかな歌声。
タイトで小気味よいリズム、ヴィブラフォンの響きが印象的なナンバーで始まりますが、アルバム全体には、繊細でまろやかな空気が漂っています。
彼女のシンガー・ソング・ライターとしての魅力はもちろんですが、音づくりを担っているプロデューサーのサンディ・ロバートン、いわゆるセプテンバー・プロダクションの存在も大きいと思います。
彼女の歌声を前面に出しながらも、美しいメロディを奏でるアコースティック・ギターやピアノの音色は一音一音まで繊細でみずみずしさを感じさせてくれます。
いずれの楽曲も絶妙に仕上げられ、実に心地良いサウンドになっています。
また、バックの演奏は、ギターにアンディ・ロバーツ、キース・クリスマス、ピアノにキース・ティペットなどが参加。
素晴らしい演奏を見せています。