「冠婚葬祭」はよく耳にする言葉。

じゃあ、その意味は?と問われるとうまく説明できません。

そこで簡単に社長わらしが説明いたします。

 

「冠」は年を重ねていく節目にある出産から成人式、長寿まで、人生における様々なお祝い事。

「婚」とは文字通り結婚式。

「葬」とは死者を葬(ほうむ)ること、つまりお葬式。

「祭」は「法事」です。これに「お盆」「正月」「七夕」「年末」「中元・歳暮」などを加えて考えるのが一般的です。

 

特に「冠」と「祭」が少しハードルが高かったかもしれませんね。

 

冠婚葬祭の「冠」とは、その文字が示す通り「冠」を頂くことができる成年に達し、社会的に認められることを意味します。つまり成人式です。

これは、日本では奈良自体以降の元服の儀式、つまり男子が当時の社会的な成人年齢である15歳になった時に、頭に冠をのせる儀式に由来します。

したがって冠婚葬祭の「冠」とは、子供が一人前になって大人の社会の一員として認められる際に行われる儀式のことで、いわゆる成人式のことを指します。

この様に「冠」は成人式を表す言葉に由来しますが、時代とともに意味が変化し、現代では子供が成人するまでの各種のお祝い事や成人後の還暦や喜寿など、各種のお祝い事を意味するようになりました。

 

冠婚葬祭の「祭」とは、先祖の供養に伴う儀式や慣習のことです。

仏壇に線香をあげ、新しい供物を供えて手を合わせたり、お墓参りをして掃除をしたりと、ご先祖様を祭り、尊ぶ儀式や慣習全般のことです。

元来「祭」とは先祖の供養をすることを意味していましたが、時代が下るごとにその意味も広がりをみせ、現代では大晦日やお正月、節分や七夕などの年中行事を指す言葉としても使われます。

このように冠婚葬祭という言葉は、人が一生を送る上で遭遇する様々な出来事と、それに対応する種々様々な儀礼から成り立っているのです。