みなさん、新年あけましておめでとうございます。

 少し間があいてしまいましたが、闘病記もゆるゆると綴っていきたいと思います。よかったら、お付き合いくださいね!

 みなさんにとって、2022年が光あふれる1年になりますように・・・



 

 1週間後、内科の検査の結果が出ているので診療所に向かった。
内心、ハラハラしていた。なぜなら、実家の家族はみな高血圧だけでなく様々な生活習慣病を患っていて、今現在、母は寝たきりだ。父はくも膜下出血、脳梗塞、心不全で入院歴がある。兄は、喘息、睡眠時無呼吸症候群、心臓肥大で入院歴がある。これだけ揃っていたら、自分も何かの病気がさらに見つかるのではないか?と疑っても仕方がない状況だ。

 

 診察室に入ると、先生は、穏やかな表情で、特に異常なしであることを教えてくれた。ホッとしたの半分、すっかり気が抜けてしまった。
内科の所見としては、高血圧症のみとのことで、薬を追加されて終わった。
毎朝晩測り続けている血圧は、さほど下がっておらず、160/100前後とかなり高めだった。

 今度は、翌週に控えた眼科の診察まで、またもやもやした時間を過ごさなければならない。

 その後の眼科の診察では、診察前に1時間以上時間をかけて様々な検査をしたあと血圧の記録を見て、「いいわね、また2週間後きてください。」と言われた。

 何がいいのか?治療方針とか、今どういう状況なのか?全くわからず困惑した。
仕事についても、今後どうしていったら良いのか?方向性について日々考えを巡らせていたので、仕事について続けて良いのか?聞いてみた。

 「左目見えなくても、右目が見えるんだから大丈夫よ。」

と医師。思わず、イラッとしてしまった。
『人のことだと思って軽々しく言わないでほしい!』心の中でそう呟いていた。

 後で理解したのだが、むくみがあると造影剤を入れて細かい血管を見る検査をしても見えないそうで、まずは、血圧を下げること。それによってむくみや出血が引いて行くそうだ。その説明がないので、明確さが満たされず、気ばかり焦ってネットの情報を見ては、一喜一憂していた。

 目が見えないと言うのは、こんなにも不便なのか?視力が下がったのであれば、メガネをかければいい。そう思っていた。だけど、今は、メガネも作り替えることすらできない。
見えない字をなんとか理解しようと集中するので、肩こりはひどくなり、少しの作業でのとても疲れる。夜になると更に見えず辛くなり、歪みもキツくなった。線が歪んで見えるので、表の枠がグニャグニャして気持ち悪い。酔ってくる。遠近感が鈍るのでよくぶつける。
ここ数ヶ月、よくぶつけるのは太ったからだと思っていたけど、目のせいだったことに気がついた。
今、打っている、パソコンのキーボードもずれて見えているので、隣のキーを打ってしまうから何度も打ち直す。パスワードでさえ、朝や夜は特に、何度打ってもエラーになってパソコンを開くのも一苦労だ。

 当たり前のことができなくなることのしんどさを味わいながら、街で見かけるお年寄りは、どれだけ大変なんだろう・・・と思った。経験してみないとその辛さはわからない。

 私は、今それを学んでいるのかもしれない・・・

 

                         次回へ続く