インペリアルゼブラの繁殖を長年やってきて様々なことを試しながら現在安定して結果を残せる様になりました。
インペリアルゼブラの繁殖は難しいとよく言われますがなぜ難しいのか?なぜ増やせないのか?多くの方が思っていると思います。
確信的な所までは話せませんが何かしらのヒントになればと思い書こうと思います。

先ず同じhypancistrusでもキンペコやファンシーとは別物と考え無ければなりません。
生息域が違うことも大きな要因でしょうがインペリアルゼブラの繁殖には繁殖に至る為のスイッチが必要になります。
スイッチと言っても物理的なボタンがある訳ではないので水槽内の環境変化が必要になるということです。
日頃の管理や魚の状態は全ての水槽で違うので100%の正解はないと思いますが繁殖の為にはあるキッカケを意図的に与えなければなりません。
ヒントは雨季と乾季です。
(答えは言えませんがとても大きなヒントです)
これを擬似的に水槽内で経験させる必要があります。

繁殖のスイッチを切り替える事で雄は筒に頭だけを入れ胴体は筒の外に出して雌へのアピールを始めます。
筒の中に全身入っている状態の雄は繁殖する気がありません。

雌は抱卵し始めます。
雌は抱卵していればこのスイッチを使うと早ければ1ヶ月程でペアリングが始まります。
雄がアピールしている筒の周りに雌が近づいたり筒に入ろうとすればペアリングまでもう少しです。

無事筒に入ってペアリングを開始すればあとは見守るだけなんですが何度も出入りしたりペアリングを何日もしているのに産卵しない時は原因が二つ考えられます!
1つは初めての産卵の場合、産卵まで時間がかかります。
この場合は見守るしかありません。
この時に雄の性格が荒い個体の場合は事故が起きる時があるので定期的に確認します。

もう1つはレイアウトに不満がある場合です。
レイアウト問題は筒の場所や形など少し移動させたり筒を違う形の物に変えたりしてみます。
上手くいけば無事産卵してくれます。

繁殖に至るまでのプロセスはこんな感じですが日頃からよく観察していればなんだかいつもと違う違和感を感じる時が出てきます。
そう言った些細な変化を感じる事が繁殖させるには必要な事になります。

雄は
筒の奥に入ったまま出て来ない。
雌が入ってきても外へ逃げ出す。
雌は
いつもの場所から動かない。
筒を意識していない。
これらの彼らの行動は繁殖には程遠い状態です。

繁殖期に入ると
雄は筒に頭だけを入れて画像の様な状態で雌へアピールします。
雌は雄の筒の入り口付近をソワソワしながら中へ入るタイミングを測ります。
時には雌同士で小競り合いなどを起こします。
日頃の観察(個体がいつもどこに居るのか)がとても重要になるので観察して下さい。

因みに大潮の前日に水換えだけをしても産卵はしません。
繁殖する為のメカニズムを考え意図的に我々が操作する事で繁殖に繋がって行きます。

人それぞれ繁殖へのアプローチは違うと思いますが私は昔から行ってきて今実際に結果を残せているので私はこの方法でこれからも繁殖させて行こうと思います。

インペリアルゼブラを繁殖させたい方の何かしらのヒントになれば幸いです🙇‍♂️

Xやinstagramの便利さから最近書いていませんでしたがたまにはこちらにもアップしておきます♪

インペは今年3月に全滅させてからの再出発で現在4腹分の稚魚を育成中。
ダップルドも同じくですがこちらは2腹分くらいです。
スーパーインペは京都のfinさんで購入させて頂いた純血個体4匹。
趣味としてのアクアリウムなので中々良い結果を残せていませんが今年は全滅させてしまったあと、色々と育成方法を変えて今の所順調に育ってくれています。

貴重な子供達を1匹でも残す事ができるように管理面はかなり気を遣っています。

過去にwildの親を使って繁殖させていた時は20個前後の産卵が有り18匹ほど採仔出来ていました。

この時の親の割合は一つの水槽に♂1♀2他の水槽では♂2匹を飼育していました。

採子していたのは♂1♀2のトリオで半年で130匹前後のインぺの子を採仔しました。

この当時インぺの繁殖が出来ると言う事がネットや仲間内で話題となり当然私も熱帯魚を飼育した時からの夢の一つであったインぺの繁殖を目指すことになります。

ただ、いきなりその当時でもwild個体1匹2万する魚を買うお金を工面することもできなかったのであの当時¥3000で売られていたインペリアルタイガーペコルティアを5匹購入してプレコの繁殖に取り組むことにしました。

1年ほどで繁殖に成功しいよいよインぺの繁殖に手を出します。

あの当時は産卵筒など殆んど有りませんでしたし販売されていてもそれほど安価なものはなかったと記憶しています。

素人が作った歪な筒に¥2~3000なんて出す勇気が出せませんでした。

なので塩ビ管とエンドキャップを使いいろいろと加工して繁殖をさせていました。

 

現在wildの入荷はほぼ皆無に等しく自然とbreed個体での繁殖がメインとなっていますが成熟度合いの見極めが繁殖成功の鍵となるように思います。

我が家でも2020年からbreed個体にて繁殖を再開させましたが2020~2021の期間に21回の産卵がありその内残せた子供の数は10匹程度。

なんとも不甲斐ない結果で産卵してくれたインぺ達には申し訳なく感じております。

 

ただこれまで多種多様な魚種や甲殻類を繁殖させてきた感想から雌の成熟に問題が多少あるように感じています。

簡単なところではグッピーなどは♀のサイズが上がってこないと子供もとても弱いですし数も産みませんし胎生魚のモトロやクロコといった淡水エイもメスのサイズが上がるにつれ採仔数は増えてきます。

現在breed個体の親を使っている訳ですが♂は問題なく使えていますが♀のサイズが上がらないと安定して採仔出来ないように感じています。

産卵数が毎回12・3個と過去に採っていた時に比べ2/3程の産卵しかなく卵の質も若干弱い印象があります。

ボーダーラインは18個辺りの産卵が目安なのかと思います。

なら♀の成長を優先させる方がいいのか産卵をさせながら成長を待つのか悩み2021秋からは繁殖を止め成長を優先させましたが一回りのサイズアップは出来ましたが1年経ったこの秋から再度産卵させ始めましたが産卵数に大きな変化はなくこれから産卵をさせながら成長させていく方向で様子を見ることにしました。

産卵させながら成長を見守ることで強い卵を産めるように性成熟がしていかないかを確認できればと思います。