雪組東京公演観てきました。



"美しすぎる男"朝美絢を堪能し、今公演で卒業する夢白あやを見届けました。

あさあやは同じ画家が描いた絵という感じがして、お顔の相性がいいと思う。


あーさは表情を歪めて皮肉や嫌味を飛ばしまくるが、美しい顔面効果か不快感はない。なんなら面白い。

プリンスオブウェールズ(のちのジョージ4世)に対して、贅を凝らした素材をぐちゃぐちゃにして…みたいなことを言い放つシーンがあったが、確かにw

当時の悪趣味な白髪カツラは美貌のせおっちですら色物キャラクターに成り果ててしまうので、途中で外してくれてホッとした。綺麗な人は綺麗なまま見たい。


途中でうっすら気付いたけど、後で調べたところによるとボー・ブランメルは実在の人物なんですね。オリジナルキャラクターならいざ知らず、実在ならもうちょっとまともな人物造形できたんじゃないかなと文句も出る。もちろん演出家に言っています。


作曲はフランクワイルドホーン。

CASANOVAもドーヴ・アチアと、大物作曲家の方を起用するのがお好きなのか。

CASANOVAはまだしも、ボーブランメルはあんまりお粗末なストーリーなのでワイルドホーンさんの無駄遣いなのではと思った。


殿下とボーブランメル両人を手玉に取るヒロイン、ハリエット。なんで2人の美男に愛されてるのこの人は?と微塵も思わせない納得の美貌。


開始早々の「でぇん…か♡」はベルばら級の大芝居キタ!と身構えたけど、話が進むにつれて自然になっていったかな。ボーブランメルと接する時は随分自然だった。


彼女の大芝居はどの時点で身に付いたのか分からないんな。新公ではまどかの役を一番演じていたんだろうけど、まどかとは全く違うし。彼女の演技プランなんでしょうね。


ボーブランメルとあの頃の恋に浸ってみたり、あの頃とは違うのよと言って突き放したり、狩りで再会したら「あなたには私の苦労は分からないわ」とちょろっと喧嘩になり、ボーブランメルはもともと帰ろうとしていたのにハリエットに帰れと言われると男が廃るのか急に戻って愛の言葉を囁いてみる…。2人はあの頃の恋を思い出す…。

の流れが宝塚では見慣れた稚拙な展開で嫌だったけど、一番イラッとしたのはハリエットが「離れたくない」と言った後にやっぱりダメ!と突き飛ばすのが、この展開って男(演出家)のロマンなんすか?まったく意味不明なんですけど…と置いて行かれた気持ちになる。

突き飛ばされたボーブランメルはヨロヨロしながら暴れて酒に溺れるという。観客としては、いきなりどうした?得意の美学は?と思ってしまう。


展開はありきりたりでつまらないけど、最後真っ白い衣装であーさが朗々と歌い上げ、背景に女優として活躍しているのであろう夢白ちゃんが舞い…というところだけは込み上げるものがあったというか、カタルシスがあったかなと思う。赤い薔薇の花束を抱きながら銀橋を渡るなんて演出、ファンの方なら涙なしに見られないでしょう。

そういう心憎いシーンがあるのは、演者への愛情を感じます。


そして今話題の華純沙那ちゃん。

芝居よし、ダンスよし、歌よし、かわいい、四拍子揃ってます。

音彩ちゃんより、こちらの方が夢白ちゃんの系譜受け継いでいるように見えたな。顔立ちは似ていないんだけど、ぱっと見の雰囲気が。

オペラでよーく見ていると、ちなつさんに見えたりもしたけど、野々すみ花ちゃんにめっちゃくちゃ似ていると思う!

エトワールの時なんか一番思った。

お芝居では綺麗なんだけどスチールは可愛らしい。ショーでの印象も可愛らしい娘役さんというところ。この大化けっぷりも素敵だし、ぜひトップ娘役へ!

まずはポーの一族でシーラ夫人を演じてほしいですね🌹


音彩唯ちゃんは全然登場しないけど、歌っても喋っても口跡よく、他の娘役とは一線を画していますね。

ショーのソロなんか一番声が通っていたんじゃないか?歌い継ぎなんかは、この公演に限らず基本私は聞き取れないんですが(汗)

音彩ちゃんの歌声はとてもよく聴こえました。

声質はヒロイン声とは言い難い癖のある声だと思うけど、これからどうなるのか楽しみです。


ショーの夢白ちゃんはバリッバリに踊って、お顔も姿も美しくて、眼福眼福だったんだけど、メイクだけチークやアイシャドウがすごく濃かったのがちょっと残念…。

素顔が綺麗なんだからもっと薄くていいと思うんだけど。

ギラッと男前な表情を随所で見せるのが好き。釣られたいw

あーさは歌上手いしそもそもダンサーだし芝居ももちろん上手だし、なんといっても美しすぎる男。オペラで見ていて、16列目なのになぜか赤面しそうになったよ。間近で見られたら失神しそう。

雪組歌唱ともいうべき?声量の素晴らしさ。

今後ははばまいちゃんとのデュエットを数多く聴くことになるだろうけど、はばまいちゃんも相当頑張らないとかき消されそうwとはいえ歌に関してなんら不安のないトップコンビになりますね。


なんだか5組トップがみんな三拍子揃っている今の状況ってすごいな!としみじみ感じました。


そして、パレードで目を見合わせるせおっちと夢白ちゃんにほっこり。銀橋で0番に立つ直前、夢白ちゃんを振り返るあーさにもキュン🩷




❄️❄️❄️

以下、夢白ちゃんに関する個人的な気持ち。

初めて認識したのは、宙組ファンだった当時に観劇した神々の土地新人公演のイリナ役。

初舞台迎えたばかりの研1生を無理にでもヒロインにしたいということはこの方はトップ娘役当確なのかと、その時は苦々しい思いでした。

まぁ様の相手役は不在ということで娘1格は実質的には伶美うららさんではあるし、ヒロインはまどか演じるオリガではなくどう見てもイリナ。

言ってしまえば新公ヒロインを研1にあてがったようなものだと思う。

夢白ちゃんは宝塚入学の経緯とか色々が漏れてしまっていたので、かなり評判悪かったように思う。

(アゲアゲモードの下級生時代には、宙組上級生男役にネガキャンとも取れることをされたりね…)

私もそういう目で見ていたけど、声が掠れていた以外は十分に演じられていた記憶。なんならそのハスキーボイスすら「むしろ良かった」と友人が言っていたし。

オーシャンズ11の新公ヒロや若き日のテスなんかは本役よりキャラに合っていたし、研2にしてまどかの代役でデュエダンに出演したり、とにかく猛プッシュだった。

確かオーシャンズの娘役群舞だったと思うけど、たくさんの娘役の中でひときわ華やかで目が離せなかったのが夢白ちゃんだったな。その頃にはもう「好きじゃない」とは言えない存在になっていた。

コロナがなければ雪でなくとも早々にトップになっていたのかな?宙組で順当に上がっていたら悲惨な結末だったかもしれないので、良かったのかな。


初観劇が入学後の「王家に捧ぐ歌」というのを聞いた時は驚いたが、時々こういう"選ばれし人"が登り詰めるのは、大ファンで宝塚を愛してやまないというジェンヌさんとはまた違う感慨があるし、そのスター性・才能を見抜く先生方の慧眼にも驚かされます。


雪組は縁遠いので雪組生としての夢白ちゃんを観ることができたのはベルばらとボーブランメルのみとなってしまったけど、すでに華やかで美しかった宙組時代の存在感を遥かに塗り替えて君臨するその姿は本当に本当に素晴らしかったです。私にとっては永遠のオペラ泥棒さんでした。

卒業後の人生も幸多からんことを。