>カバーアルバム
>タイトル:CHRISTMAS AT STEINWAY HALL
>アーティスト:SIMON MULLIGAN
>リリース日:2017年 10月 20日
>記事作成日:2021年 12月 14日





聴きました!

好きなセレクトCDショップの、クリスマスコーナーでレコメンドされていたインスト作品。
色んなクリスマスソングが、小洒落たピアノソロで収録されてました。

基本的には既存の曲なんだとは思いますが、ボーカルで例えると“フェイク増し増し”みたいなアレンジだったので、もしかしたらぼくも知ってる曲なのかもしれないけど気付いてない可能性がある…そんな感じでした(笑)



『Baby, It's Cold Outside』
音符が跳ねてる。ミュートペダルを効かせながら、軽快に軽やかに、そして楽しげに響いてきました。クリスマスソングって言うと鈴の音シャンシャンみたいなのを刷り込まれて生きてきた人間(笑)には、こういうスッキリしたアレンジのクリスマスソングが非常に新鮮に聴こえました。

『The Cristmas Song』
全体的な印象としては、メロウに、美しく。でも、端々でユーモアというか、演奏側の遊び心が垣間見える感じもあって、だから肩肘張らずに聴く事が出来る。

『Winter Wonderland』
さすがにぼくでも知ってる超有名曲。でも、冒頭では一瞬この曲だと気付かなかった…というくらいに、オリジナルな空気感を放つアレンジ。
この曲は前曲と反対で、堅っ苦しい雰囲気ではないのにちょっとフォーマルなシチュエーションで聴きたくなる感じがありました。理由不明。

『Cantique de Noel(O Holy Night)』
親に連れられて教会に通う子どもだったので、教会音楽が好きで(あいにく、宗教自体にはありとあらゆる矛盾を感じてしまって距離を置いているのですが)。この曲(メロディ)も賛美歌だったか聖歌だったかにあったと思うんですが、なんか凄く懐かしくて。アルバムがこの曲に差し掛かると、何度も何度も繰り返し聴いてしまいます。

『Hark! The Herald Angels Sing』
鍵盤のタッチが他の曲以上に優しく感じられた。とろんとした感じで、温もりと安らぎとを感じる柔らかな仕上がり。寝る前とかに聴いても良さそう。

『The First Noel』
いや、これも多分知ってる曲なんだけど…知ってるアレなんだけど…凄くクセが強くて確証が持てない(笑) いや、ピアノのソロで、しかもライブ録音のものを“クセが強い”なんて表現をしてはいけないんだろうけども。

『I Saw Three Ships』
なんか、この曲、フツーに好きだ(笑) クリスマスソングとかそういうの関係なく、なんか好き。ピアノ曲として好き。凄くお上品で、お上品なのにユーモアも感じられて。

『While Shepherds Watched their Flocks』
この曲の感想をと問われれば、「曲名が長い」と答える(笑)
いやでも、前曲『I Saw〜』からの流れで聴くと、これまた凄く良いんだなぁ。やっぱり凄くお上品で、そしてこの曲には可愛らしさがある。

『Away in a Manger』
こちらは、しんしんと雪の降る夜更けに聴きたい雰囲気ですねぇ。水分の少ない乾いた雪が、音もなく降りてくる夜に(北国出身者以外には、きっとこの感じ伝わらないだろうなぁ 笑)。

『O Little Town of Bethlehem』
平和な日本で育ったぼくは、ベツレヘムなんて聞くとそれこそクリスマスの楽しげな、そしてキリスト教の厳かな雰囲気に心がワクワクしてしまうんだけれども…まさにそんな心情を音で表現してくれたかのような、愉快な曲。
実際には、パレスチナ自治区はそんな呑気な場所じゃないんだろうけど…。

『I'll Be Home for Christmas』
音が少なめで、余白が楽しい曲です。でも、余白を楽しめるようになってきたのなんか、ホントここ数年なんだよなぁ。ミクスチャー/ラップロック的な、音と言葉を極限まで詰め込んだような曲が大好きだったからなぁ。

『Have Yourself a Merry Little Christmas』
低音が良い。効果的に、低い音が差し込まれていて、だから凄く落ち着きのある曲に聴こえるし逆に高音部の音が映える。結果的に、凄くドラマチックな曲。

『Silent Night』
最後は、落ち着きがありつつも同時に華やかさもあり、エレガントなのにフランクでもあり、繊細なのにあったかさも感じられる曲。
超有名曲なのに、例によってオリジナル要素が強くて一瞬この曲だと気付かなかった(笑)



そんな、計13曲。

音的には、過剰な演出のないどシンプルな編成。でも、アーティストの独自の感性がアレンジに加えられていて、だから聴き飽きる事が無い。
クリスマスのアルバムではあるけど、どっちかというと冬の夜更けとかに似合いそうな。そういうシチュエーションであれば、別に12月に聴かなくたって、全然しっくり来る。

静かにウキウキしちゃう(笑) 若い時分のギラギラした感じではなく。





お気に入りは、
#03 『Winter Wonderland』
#04 『Cantique de Noel(O Holy Night)』
#07 『I Saw Three Ships』





この作品が好きなら、
・『DECEMBER』/George Winston
・『Winter Songs』/OLA GJEILO
・『début』/辻井伸行
などもいかがでしょうか。





(今の時期なら)
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