>オリジナルフルアルバム
>タイトル:音タイム
>アーティスト:ハナレグミ
>リリース日:2002年 11月 27日
>記事作成日:2020年 3月 25日





久しぶりに聴きました!

ハナレグミさんの、ソロとしての1st.アルバム。え、本作って、2002年リリースなんですね…恥ずかしながら、本作リリース当時にぼくは多分、ハナレグミというアーティストの事もSUPER BUTTER DOGというバンドの事も、どちらも知らなかったっぽい。本作収録の『家族の風景』も、シングルとしてタイムリーにチェックはしてなくて、リリースから結構経ってから知って、聴いたんだよなぁ。
そのころは、ミスチルとマイラバとゆずと19だったからなぁ。そら、その辺からじゃハナレグミには辿り着かないな(笑)



『音タイム』
タイトルチューンからスタート。
アコースティックギターの柔らかなタッチが、優しく耳を包み込む。まろみの強いベースも、さりげないドラムスも…そして何よりも永積さんの歌声が、圧倒的に優しい。おかゆとか、白湯とか、そんな感じか?(笑) あぁ、耳が幸せになっていく。“眼福”って言葉があるけれども、こちらは“耳福”ですわ。

『雪の中に』
古今東西、雪とか冬と名のつく曲は物悲しいものが多いですが…この曲はとてもあったかい。スカのリズムの、あったかくて愉快な曲。でも、何故だかほんのちょこっっっとだけ、切ない。

『明日天気になれ』
カントリー調の、軽快で爽やかな曲。スライドギターは心地よく、(多分)ブラシスティックを使った柔らかいドラムスが心を軽くしてくれます。そしてやっぱり、永積さんの歌声はほんのりと感傷的。その心地よさと感傷とのバランスは、良く出来たロードムービーを観ている時の感触に近いです。

『家族の風景』
代表曲であり、大名曲。あったかいだけではない、けどめんどくさいだけでもない…そんな、リアルな家族の距離感が歌われている。ぼくの家族(両親やきょうだい達とのほうも、奥さんとネコとのほうも)は誰もハイライトを吸わないしウイスキーも飲まないけれども、でも、この曲は、確かに“ぼくの歌”であり“ぼくの家族の歌”なんですよね。この曲みたいな温度感の家族を作っていきたい。
不倫で叩かれている著名人の皆様、「申し訳ございませんでした」を繰り返すよりも、「日々『家族の風景』を聴いて家族を想っています」と答えたほうが好感度上がりませんかね?(笑)

『Jamaica Song』
洋楽のカバーなんですね。ぼくは洋楽一切聴かないので、完全に“ハナレグミさんの曲”として聴いてますが(笑)
柔らかいアルペジオの弾き語りから始まって、パーカッションの効いた南国感のある朗らかな雰囲気へ。
こんな良い曲…さすがにちょっとオリジナルのほうも聴いてみたくなるわ。

『Wake Up してください』
永積さん流のユーモアが炸裂している曲。リリックもそうですし、アレンジの面でも。
ファンキーですねぇ。でも、日本のファンクというよりは、もっとブラックミュージックよりの本場っぽいグルーヴ感…いや、本場のファンクとか、殆ど触れた事ないんですが(笑) イメージだけで言いました。

『かこめ かこめ』
スタジオ録音にして、まさかのメンバー紹介あり(笑) この楽しげな雰囲気も、魅力なんですよねぇ。
わらべ歌『かごめかごめ』的なおどろおどろしさは一切なく、とにかく楽しげで柔らかい雰囲気の曲。普通のリビングでたまたまあったアコギとアップライトピアノでノリでセッション始めたみたいな、普段着の音(いや、もちろんベースもドラムスも居るんですけどね)。

『ナタリー』
TOKYO No.1 SOUL SETのビッケさんを迎えた、美しい曲。
流麗なピアノと心地良いアコギが、心の奥のほうに沁みてくる。そして、優しい音の上に乗っかるのは、それ以上に優しく温かい永積さんの歌声。
ぼく、初めてこのアルバムを聴いた時(10数年前)には、正直この曲はあまり印象に残らなかったんですよね。今以上に刺激的で分かりやすい音楽が好きだったので、当時のぼくの耳には「まだ早かった」んだと思います。この曲は言わば極上の白身魚の握りなワケですが、当時のぼくはコーンマヨ軍艦にばかり目が行っていたという事です(笑)

『一日の終わりに』
ウクレレか、ギタレレか? シンプルなアルペジオと、永積さんの歌…言わば、その二者のデュエット。リズム隊は他の曲以上に優しく、柔らかく、あったかく鳴っていて。これ、寝しなのBGMにしたら、おそらくアウトロを聴けないと思う。とろんと柔らかい空気に包まれて、すぐに寝入ってしまうだろうから。



そんな、計9曲。

これは…あまり言葉でどうこう言うべき作品じゃないですよね…ここまで散々書いてきて何なんですけど(笑) 一枚聴き終えたあとのこのなんとも言えない感覚は、到底言葉で表現出来ない。あったかくて、愉快で、そして切ない。

ハナレグミ、大好きだ。
…池ちゃんさんも大好きですけど(笑)





お気に入りは、
#01 『音タイム』
#03 『明日天気になれ』
#04 『家族の風景』
#05 『Jamaica Song』
#08 『ナタリー』
#09 『一日の終わりに』





この作品が好きなら、
・『PARODY』/大橋トリオ
・『HOME』/Polaris
・『3』/キリンジ
などもいかがでしょうか。





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