>両A面シングル
>タイトル:Birthday/君と重ねたモノローグ
>アーティスト:Mr.Children
>リリース日:2020年 3月 4日
>記事作成日:2020年 3月 11日





聴きました!

なんというか…震えた!!!!!
とにかく、まず感想を。



『Birthday』
これまでに幾多のターニングポイントを越えてきたのであろうこのバンドですが…この曲は、新たなMr.Childrenの始まりを感じる曲でした。“ミスチル現象”後の活動休止&復活よりも、桜井さんの脳梗塞よりも、そして何よりも衝撃的だった小林武史Pからの独り立ちのとき以上に、新しいMr.Childrenを感じました。今回は、サウンドの面で、まったく新しいものを感じたんですよね。
ストリングスとアコギのユニゾンから始まるイントロ。そしてヴァース…アコギのストロークとバスドラのビートのみで展開。Jenさんのバスドラが胎の芯にぶつかって来て、“軽快の極み”みたいなアコギとの対比が面白くて。そこに、田原さんの安定感あるリフと、ナカケーさんの手数は少ないけど存在感のあるベースが重なる。そしてサビ…え、サビが始まってもJenさんそんな感じなの?と面食らって終わるという。これまでのミスチルなら、完全にここでJenさんが“総攻撃”をしかけてくるはずなのに。で、そのまま2番に進み、2番のサビでは今度はスネアでリズムを取る程度のJenさん。そして大サビ前半はドラムスが完全に止まって、後半のとこで満を持してのバンド“総攻撃”。なにこの、焦らしのアレンジ(笑) そのせいで、そのせいで…大サビの気持ち良さが半端ないじゃないか〜〜〜!!!!!気持ちいい〜!
、、、ってな感じで、アレンジの面に新たな“球種”を感じつつ、でも正直この曲で一番印象的だったのはストリングス。例えて言うなら…Mr.Childrenの4人とストリングス隊の、ガチな殴り合い。このストリングス隊、完全に「自分たちが主役だ」と思ってんじゃん(笑) バンドの音を喰ってしまいかねない、奔放でスリリングで愉快で重厚で軽快で爽快なプレイ。これ、ストリングスパートだけ抜き出したって、かなり重厚で聴き応えのある“作品”に出来ると思う。小林P時代の四家卯大さん(四家卯大strings)も相当に自由で既成概念に捉われない奔放なプレイの人(達)だと思ってたけど、それともまた全然ベクトルの違うプレイスタイル。小林P時代はバンドもストリングスに合わせて、ストリングスもバンドの音に寄り添うように…という雰囲気で編曲が為されていたように感じるけれど、今回のストリングス隊は「隙あらばバンドを食う」つもり来てる感じがして仕方がない。それに対峙するバンドも、キレッキレのゴリッゴリ。そんな曲を聴いてると、誰でもきっと“ミスチルとストリングス隊の殴り合い”が感じられると思います。この曲は本当に、「音楽を聴く」というよりも「格闘技を観戦する」ような曲。
いっときまで、「ミスチルと言えば桜井さんの書く歌詞」という認識をしている人が多かった気がしますが…この曲に関しては、歌詞ではなくサウンドが主役だったと思います(いや、歌詞も物凄く良いんですけどね…それ語り始めたら、文章のボリュームが尋常じゃなくなるので)。

『君と重ねたモノローグ』
こっちは、ある意味で王道なミスチルチューンと言えるのかな。優しさと感傷とが混ざり合った、ミドルバラード。
雰囲気は『夏が終わる』なんかに近いものを感じますし、後半で全然違う曲調になる構成は『ティーンエイジ・ドリーム(I〜II)』を彷彿とさせます。歌詞の、押し付けがましさのないさりげないメッセージ性という意味では最近の桜井さんの作風を強く受けます。こちらの曲のストリングスは非常に協調性豊か(笑)でバンドサウンドに彩りを与える“プラスアルファ”として機能していて、これは小林P時代の雰囲気を彷彿とさせますね。



そんな、計2曲。

どちらの曲も、映画『ドラえもん』の主題歌に起用されているとの事で。
こういうと非国民扱いすらされかねませんが、ぼく、子どもの頃に一切『ドラえもん』に触れずに育ってきて(漫画も、アニメも)。だから正直今回の映画も観に行くつもりは一切無かったんですが…近年の桜井さんのリリックはタイアップ先の世界観と密接にリンクしているというか、タイアップ先の作品を観てから聴くと歌詞が全然違って聴こえる(=2つ目の世界が広がる)事が多いので、そう考えると「やっぱり観に行こうかなぁ」と思っちゃうんですよね。しかも、特に『Birthday』のほうのワクワク感を知ってしまうと…映画の中に大冒険が詰まっている事が簡単に想像出来るし、ぼくもそれを体験したくなってしまうんですよねぇ。
新型コロナウィルスの影響で映画は公開延期になってしまいましたが、公開されたら行ってみようかなぁ…。

つーか、どんだけ潔いんだよこのジャケット(笑) ドラえもんカラー。
提案するデザイナーもデザイナーだし、OK出すミスチルもミスチルです! オトナの遊び心が、こんなところからも。





お気に入りは、
#01 『Birthday』





CDで手元に置いておきたいレベル\(^o^)/










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