魔法が使えないから>オリジナルミニアルバム>タイトル:魔法が使えないから>アーティスト:とけた電球>リリース日:2017年 12月 6日>記事作成日:2019年 11月 23日




聴きました!
今年10月に出た配信シングル『焦がれる』で初めて知ったバンドなんだけど…その曲が、まぁ物凄く良くて。その一曲をもってして急激に興味を持ったので、遡って過去作を拝聴。本作も、そうして聴いた一枚です。


『ご機嫌な平日』もう、タイトルからして良いですよね。親近感の湧くフレンドリーなサウンドとアレンジ、そして歌声。このバンドの雰囲気は、まさにこのタイトルからイメージするような気さくな雰囲気そのまんまという感じです。
『魔法が使えないから』表題曲は、バンドのアンサンブルがずっしりと響いてくるミドルチューン。「女々しい」っていう言葉がありますが、その言葉にしっくり来る思考の持ち主って、往々にして男性のほうな気がしていて。そんな、男性にこそ共感出来るんじゃないかっていう女々しさが炸裂する、未練の歌。この歌詞に共感できちゃう自分が嫌だな(笑)
『ムーンラヴァー』軽快なポップチューン。ドラムスの“跳ね感”とボーカルラインのアグレッシブな感じが好きですねぇ。ピアノも瀟洒で、聴いていると心が軽くなる。
『Welcome』こっちのリズム隊はタイトですねぇ。ギターもクッキリハッキリとしていて、全体的に小気味の良いサウンド。もちろんバランスが整えられたスタジオ音源も良いんだけど、こういうタイプの曲はライブで聴いてみたいもんですねぇ。
『終電が邪魔をする』これもまた、男性特有の女々しさが炸裂してる歌詞。「邪魔をしてるのは、終電じゃなくて己れの意気地の無さだぞ」って突っ込んで、特大ブーメランになる感じ(笑)   これはもう、20代の前半で聴いたら身悶えしてしまうと思う。
『Baby night, Baby love』ちょっとだけラップっぽい雰囲気の言葉の乗り方がオシャレなヴァース。つか、この女性ボーカルはどなた?   メンバーさんなのか、フィーチャリングボーカルなのか。「男女混声のハーモニーやん それが今はええと思ってるんやん」という、まったく関係のないヤバTの曲の歌詞が思い浮かぶ(笑)
『素敵な靴』本作中でもっとも、ハッピー値の高い曲。クリスマスイブの曲。このハッピーな曲調のクリスマスソングは、お相手の居ない相手が12月に聴いてはいけないよなぁ。R-18じゃなくて、R-シングル。毒です(笑)
『心が忘れない』エモーショナルなボーカル。なんかもう、感情が爆発してる。演奏は割と落ち着いているんだけど、でもこのエモーショナルなボーカルをしっかりと支えるような厚みが感じられて、そのバランスが好きです。アツいのに落ち着いている…のにアツい、のに落ち着いている、のにアツい。…しかしちょっと、失恋だとか未練系ばっかり多くないか?(笑)


そんな、計8曲。
『焦がれる』というシングルを聴いた時に、「こんなに素晴らしい曲に出会ったけど、他の曲が“そうでもない”って感じだったらどうしよう」ってのが怖かったんですよね…もう、ハードルはガン上げで聴くわけだから。結果、ひと安心でした。『焦がれる』とはまたちょっと違う雰囲気でしたけれども、こっちのはこっちので良かった。日常の匂いが強いというか…例えば友人の、もしくは電車で隣同士に座った見知らぬ人のストーリーを垣間見ているような、そんな距離感の曲がいっぱいありました。
イメージで言うなら…下北沢がよく似合うアルバム。




お気に入りは、#02 『魔法が使えないから』#03 『ムーンラヴァー』#05 『終電が邪魔をする』#08 『心が忘れない』




この作品が好きなら、・『あ、うん』/bonobos・『ひとつやふたつ』/ベベチオ・『サラダデイズ』/Saucy Dogなどもいかがでしょうか。




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