フェスタ>オリジナルミニアルバム>タイトル:フェスタ>アーティスト:レミオロメン>リリース日:2003年 3月 12日>記事作成日:2019年 11月 11日




久しぶりに聴きました!
レミオロメンの、初の全国流通盤。「初々しさが…」と言いたいところだけど、この時点でもう相当な完成度。最近はメジャーデビューまでしているのにも関わらず易々と「誰々っぽい」と言えてしまうような没個性バンドが多いですが、レミオはインディーズの時点でこの個性。改めて、凄まじいバンド。


『フェスタ』もう、クセのカタマリ。メロディも、歌詞も、アレンジも。真似しようと思ったって出来ない独創性。アッパーなんだけど、“爽やか”というのとはだいぶ違う粘度がある曲。メジャー版と比べて音がシャリシャリした感じなのは、レコーディング環境の問題なのか意図的な変化なのか。
『まめ電球』ベースが生み出すグルーヴ感。この時点では、演奏のスキルとしては前田さんが突出してる感じがありますね。さすが、それでメシを食ってた人ですね。しかし渋い。これから世に出て行こうとしている若手バンドの曲が『まめ電球』って(笑)   ほんと、そーゆーとこも好きでした。
『波』メジャーデビュー以降の作品に収録されていないのは、多分この曲だけですよね。少しレア感あり。それこそゆったりと寄せては返す波打ち際の波のように、しっとりとした雰囲気のミドルバラード。俯瞰で「2人は〜」と言ってみたり、かと思えば「君」になったり…藤巻さんの独特の表現力が炸裂。
『すきま風』再びアッパーに。これはもう、直球ストレートというか、豪速球というか。分かりやすいロックンロールですね。当時から、ライブなんかでは恐ろしく映えたんじゃないかなぁと思います。神宮司さんのドラムスが、もう爽快で爽快で。心地いいですわぁ。
『日めくりカレンダー』初期の曲の中では圧倒的に好きな曲。小林武史Pが本格的にプロデュースに加わって以降にカドが取れて情緒的なポップソングに転向していったイメージのあるこのバンドですが、ノスタルジックで哀愁の漂ういなたい要素は、もう充分にこのころからあるのだと気付かされます。
『ビールとプリン』いなたいというか、純文学的というか、そういう作風はこの曲にも。ストーリーがすごく“立っている”、ドラマを観ているかのような曲。藤巻さんのボーカルはある意味で凄く未熟な感じがあるんだけど、それがこの曲の場合には凄くマッチしてあるというか。まだ幼い2人の覚束ない共同生活が、歌声からもよく伝わってくるのです。メジャー版の整った感じもいいけど、こっちのテイクにはそれはそれで凄く味があっていい!


そんな、計6曲。
凄く武骨で、ゴツゴツしてて、バランスも決して良くない。でも、曲ごとに個性がしっかりとあって、とにかく聴き応えのある曲が多い。フルアルバムを聴くのと同じくらいの聴き応え。多分、「差別化しよう」と思って作り上げた作風っていうのではなくて、「出来上がったのが、たまたま他とは似つかなかった」って感じなんだろうなぁ。




お気に入りは、#02 『まめ電球』#04 『すきま風』#05 『日めくりカレンダー』#06 『ビールとプリン』




この作品が好きなら、・『崩壊アンプリファー』/ASIAN KUNG-FU GENERATION・『FLAME VEIN』/BUMP OF CHICKEN・『アラカルト』/フジファブリックなどもいかがでしょうか。




CDで手元に置いておきたいレベル\(^o^)/









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