>オリジナルミニアルバム>タイトル:ユラレル>アーティスト:みゆな>リリース日:2019年 9月 18日>記事作成日:2019年 10月 9日




聴きました!
先日、ナタリーのサイトで、ぼくの敬愛するNakamuraEmiさんと対談なさっていて。そこで、初めて知ったアーティストさん。ほぼ、前情報なし。


『ユラレル』低音がうねる、なんともダークで妖しげな雰囲気からスタート。アコギの乾いた音が、デジタルのビートと混ざり合う。歌詞や歌声には独特の毒々しさがあり、エッジの鋭い音が耳に刺さってきます。
『グルグル』一転して、エレピの音がエレガントなオシャレチューンへ。クラブ系の、ウーファーが効いた曲。低音も安定していて、「歌がホントに上手いんだろうなー」というのが伝わってきます。
『僕と君のララバイ』今度は重厚なバンドサウンドがズシンと響いてくるロックバラード。メロディライン的にもアレンジ面でも、奇をてらうのではなくて正攻法のバラードな感じがしました。こういう攻め方が“一周まわって新しい”感じに聴こえるんだなぁと、それが驚きでした。
『缶ビール』再び、ダンサブルなビートが主導するクールな曲に。本作の中でも、サウンド的には群を抜いてアダルティ。まぁ、タイトル的にも『缶ビール』ですしね。未成年お断りのかっこよさ。でも、リリックの内容的にはちょっとあどけなさも感じられたりして、その辺のアンバランスさも面白いです。
『くちなしの言葉』これもまた大人っぽい曲。歌詞のストーリーとか登場人物の人物像的な意味では、前曲よりも大人感が強いかもしれない。都会的というか、そんな感じの空虚な空気が漂ってるところも好きです。エモーショナルではあるんだけど、どこか低体温な感じ。
『進め』タイトル的には、凄く前向きな曲。でも、歌詞の内容としては、別に“ネガティブ”ってわけでもないんだけれども決して手放しでポジティブなものでもない。過去の失敗であったり後悔であったり…「そういうものを踏まえて前に進みましょう」という曲。諸刃の剣というか…ネガティブな時に聴いたら、前向きに捉えられないかも(笑)。
『生きなきゃ』なんだか切実な曲ですね。悲壮感というか、壮絶な感じ。でも、“ここまで極端にモノを考えるのも、思春期の特徴”という感じもしないでもないかもしれない。


そんな、計7曲。
全体的にダークな…ダークというか、重厚な空気で満たされた作品。『生きなきゃ』の感想でも書いたように、これは思春期というか若い時期特有の重厚感でもあるのかなぁという感じがしました。10年してから振り返ると、「なんであそこまで思いつめてたんだろう」とか「考えてるヒマあるなら動けばいいのに」とか思う系の。「だからこの作品に意味がない」っていう話ではなくて、もちろん良いとか悪いとかの話でもなくて…「若い頃、自分もそんな感じで重苦しく複雑に考え込んでる時代があったなー」というのを思い出す感じがしましたというお話。
同世代には、凄く刺さる作品なんじゃないかと思います。




お気に入りは、#04 『缶ビール』#05 『くちなしの言葉』




この作品が好きなら、・『Groove it』/iri・『Wonderland EP』/milet・『at TWO』/竹内アンナなどもいかがでしょうか。




サブスクにあれば聴くかな…レベル(^_^;)









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