スキマノハナタバ ~Love Song Selection~>企画アルバム>タイトル:スキマノハナタバ〜Love Song Selection〜>アーティスト:スキマスイッチ>リリース日:2018年 9月 19日>記事作成日:2018年 11月 1日




聴きました!
あんまりよく見ずに手に取りまして…オリジナルアルバムだと思ったらコレクションアルバムでした。企画アルバムって、既発曲の再編集盤なので「ベストみたいなもんじゃないか」と、「最近ベストばかりじゃないか」と、思ってしまいました…。名曲揃いである事は否定しないけどさ。ちなみに、この企画盤のテーマは「記念日に贈りたい曲、記念日に聴きたい曲」だそうな。


『パラボラヴァ』からスタート。爽やかな滑り出し。シンタさんの流暢なピアノとブラス陣の柔らかな音色。こんなに優しいブラスなんて、そうない。
テッパン曲、『奏』。言わずもがなの名曲ではあるけれども、記念日に聴きたいか…?
可愛らしいアレンジの中にセンチメンタルが香る、『僕と傘と日曜日』。前半の淡々とした歌声&アレンジから、徐々にエモーショナルに展開していく構成が好き。これは、「記念日縛り」に合ってる気が何となくする。
『1017小節のラブソング』。これなんかもう、アルバムコンセプトにドンピシャなんでしょうな。そーゆーの関係なく単体で聴いても、心揺さぶられる名バラードですが。
最近の曲、『Revival』。アコースティックギターのストロークが心地よくもあり、また切なくもある。それはまるでよく晴れた秋空のように。季節感が上手に切り取られている曲だと思います。歌詞(言葉)による表現だけでなく、アレンジやプレイというサウンド面においても。そういう事が出来る人(人たち)って、そうは居ない。
これも不朽の名曲、『ボクノート』。この曲のリリース当時、「映画ドラえもんのテーマソングをJ-POPアーティストが!?」という驚きをもって聴いた記憶があります。この人たちの、そしてこの曲の成功があったからこそ、声優刷新以降の映画ドラえもんのJ-POPアーティスト起用が伝統化したんでしょうね。子どもにも伝わるキャッチーさがありつつ、大人にも聴き応えが感じられるメッセージ性もあって。「記念日に聴きたい」かどうかは分からんけど、「記念碑的作品」である事は疑いようがない。
うわぁ、すげー懐かしいな、『小さな手』。とにかく、メロディが秀逸。普遍性があるのに、独創的でもあって。一度聴いたら忘れられないメロディライン。そして、そこに乗る歌詞もまた素晴らしくて。最小限の言葉数で、最大限に感情を描き出している。これは、名曲。
大好きな曲、『藍』。ライミング(?)が効果的な歌詞。作り手としての遊び心を覗かせつつ、作品の世界観はいたって真摯で程よく切なくて胸に沁み込んでくる曲。気を抜くと、今聴いたってグッと来て目から汗が出そうになりますよ。
小気味良く刻まれるテンポとさらりとしたアレンジが逆にインパクトを残す、『アイスクリームシンドローム』。『Revival』とはまた違った意味で、この時期(秋リリースである本作)に聴くのにとてもぴったりです。アコギ一本で弾き語るだけでも、恐ろしく気持ちいいし(笑)
ミドルバラード、『ラストシーン』。派手な曲ではないけど、熱量が籠っているのはすごく伝わってくる。最初はフツーにラブソングなんだろうなぁと思っていたけど、親子とか家族とかで考えたほうがしっくり来ますよね。まぁ、親子の愛もラブだし、ラブがあるならラブソングなんだろうけど。なんか、本作のコンセプトに最もマッチしているように感じます。
これもまた懐かしいなぁ…『ただそれだけの風景』。今でこそ、そしてこうやって新旧入り乱れた曲順で聴くからこそ感じる事なんだろうけど…なんか、大橋さんの歌が「若い」。「声が幼い」って事ではなくて、表現の仕方とかそういう意味で。
『未来花(ミライカ)for Anniversary』。配信シングルの、バンドバージョンですね。それこそ前の曲から並べて聴くと、近年の大橋さんの歌声には艶っぽさがあるのがよく分かりますね。初期の歌には出来立てのワインのような新鮮さが、近年の歌声にはヴィンテージワインのような深みが…自分がワイン飲まないので、イメージだけで言ってるけど(笑)
そしてラストは『ありがとう re:produced by 常田真太郎』。ほぉ、この曲を「スキマスイッチの作品」として聴ける日が来るとは。オリジナルは、サウンドアレンジ的には「スキマと大差なくないか?」とは思いつつ「ここまで個がむき出しの歌詞は確かに個人名義だからこそかもねぇ」とも感じ…「それでもやっぱり“スキマ感”強いよなー」「スキマでやってくれて構いませんのに」のほうが強かった(笑) 多分、「2人はこのまま別々で活動するようになるんじゃ?」っていう疑念があったからだとは思いますが。だから、10年越しで想いが通じた(笑)わけですが、待望のスキマスイッチバージョンはオーケストラ中心の編成の荘厳な感じだったので、「ソロバージョンのほうがスキマっぽい」というねじれ現象に…いや、このアレンジも好きでしたけど。何よりも、大橋さんのボーカルが数段エモーショナルになっていたのがよかった。『ラストシーン』と並んで、本作のテーマによく合った選曲かと。


そんな、計13曲。
アルバムのコンセプトには、つまずきました(笑) 「そんなに記念日感ある選曲か…?」という。いや、どの曲も解釈次第では記念日ソングになり得るけれども、それを言ったら他の曲だってそうだろうし。しかしながら、「いい曲かどうか」という点でいくと、もう、間違いのない名曲ばかりでした。作品を聴きながらお気に入り曲を挙げていたら、「この曲も、次の曲も、あらあらその次も…」って感じだったし。
結果的には、とてもいいアルバムでした(笑)




お気に入りは、
#03 『僕と傘と日曜日』#05 『Revival』#06 『ボクノート』#07 『小さな手』#08 『藍』#10 『ラストシーン』




この作品が好きなら、・『ゆずのね』/ゆず・『ALL SINGLES BEST 2』/コブクロ・『ひとみみぼれ』/秦基博などもいかがでしょうか。




iPod nanoにも入れておきたいレベル(^.^)









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