hide TRIBUTE IMPULSE>トリビュートアルバム>タイトル:hide TRIBUTE IMPULSE>アーティスト:Various Artists>リリース日:2018年 6月 6日>記事作成日:2018年 9月 26日




聴きました!
hideさん…あまりしっかり聴いた事のなかったアーティストさん。この方を「ビジュアル系」なんて呼ぶとなんかどっかから怒られそうな気がするけど(笑)、化粧をして音楽をやってる人たちの事を全般的にちょっと敬遠しがちなぼく(ビジュ系出身のアーティストのファンって、どうしてビジュ系という呼び方にあんなにも腹を立てるんだろう)。でも、シングル曲くらいしか聴いた事がなかったけれども(そしてそれすら「サビは聴いた事がある」くらいなんだけれども)、カッコいいなーとは思ってて。今回、好きなアーティストさんが何組か参加されていたので、何となく聴いてみる事にしました。


お目当てその1、Dragon Ashによる『ROCKET DIVE』。キーこそ変わってるけども、アレンジ的にはオリジナルをきっちりと踏襲。オリジナルに忠実なアレンジと、「Dragon Ashらしい」の部分とのバランスが絶妙で、だからとても好感の持てるカバーでした。この間奏は、ぼくもギターで耳コピした記憶がある。難しくないのに「弾いてる感」があって気持ちいいんだよなぁ…懐かしい。
MIYAVIさんによる『ピンクスパイダー』。デジタルなリズムトラックとギャンギャン鳴り渡るギターと。曲が元々持つ奔放さが、MIYAVIさんのイッちゃってるギター(褒め言葉)によって更なる解放を…例えが悪いけど、もはや薬物的な快楽がありますよ(やった事ないから分かんないけどね!イメージのお話)。これももちろん褒め言葉。
FLOWさんによる『D.O.D.(DRINK OR DIE)』。取り敢えず…FLOWのボーカルの方って、こんな歌い方でしたっけ?hideさんにガッツリ寄せてるなぁって感じがしたけど、そもそもFLOWさんにそんなに詳しくないので分かんないや…。
お目当てその2、Coccoさんによる『GOOD BYE』。ぼく、多分オリジナルを聴いた事がないんだけど…その状態で聴くと、完全に「Coccoさんのオリジナル」にしか聴こえません。アコースティックギターが柔らかく鳴っていて、そこにブルースハープのセンチメンタルな音が重なって。カントリー感のあるサウンドは、胸の深いところにまで染み入ってきます。
西川貴教さんの、西川貴教名義での『ever free』。西川貴教名義なんだけどサウンドの質感としてはT.M.Revolutionだし、でも結構オリジナルを彷彿とさせる感じもあって。楽曲にはオリジナルへのリスペクトが感じられたけど、「この人の名義の使い分け方がよく分からん」という感想のほうが強かったっす(笑)
HISASHI × YOW-ROW名義の『DOUBT』。GLAYのギタリストさんとGARIというバンドのボーカリストさんによるコラボチューン。YOW- ROWさんという方(というかGARIというバンド)は今回初めましてでした。ラウドなミクスチャーサウンド。
ラルクのドラマーさんのソロプロジェクトACID ANDROIDさんによる『ELECTRIC CUCUMBER』。ラルクにもあまり明るくないので、ユッキーさんソロ作も聴いた事が無かったのですが…なんか、「らしいな」という感想でした(笑) 重たく、ダークで、マニアック。いやコレ、褒め言葉。
結構普段の守備範囲から離れたアーティストさんが続いたので、この方々にすら親近感を覚えてしまう(笑)というBREAKERZの、『EYES LOVE YOU』。アコギのストロークが効いていて、いつもよりちょっと柔らかい感じのポップロック…「いつもより」とか言える程、ちゃんと聴いた事は無いんですけどね(すいません)。
すげぇバンド名だ!(笑)SEXFRiENDによる『Bacteria』。普段は別ユニットでやっているお二方のスペシャルユニットなんですね。BiSHというのは、なんか今年のロッキン予習用に一枚だけ聴いた事がありました(ライブには行かなかったけど)。攻撃的なアコースティックギターと狂気じみたボーカルのコラボ、だいぶぶっ飛んでる。本作で一番トガッてるように聴こえました。凄く良かった!
なんか急に爽やかなロックンロール、GRANRODEOという方々による『TELL ME』。歌い方がやたらとクリアで、爽やかで、伸びやかで…一昔前のビジュアル系シーンに、こういうボーカリストさんが多かったような印象。
最後はhideさんの歌声で、『HURRY GO ROUND(hide vocal Take 2)』。アコギ一本で歌われているこの曲。オリジナルとはまた全く違う雰囲気ですね。作品としては悪くはないと思うけど…ぼくの考え方がカタいだけなのかもしれないけど、こうやってそのアーティストが亡くなったり引退した後に「未発表音源発掘!」的な感じで音源化する事に、あまり良いイメージが無いです。だって、アーティストが納得いってない音源だから表に出してなかったワケで…それを本人以外の人の判断で商業作品にしちゃうのって、どうなんだろう。隠しといた日記を勝手に他人が見せびらかす(しかもそれでカネを取る)のと、意味合い的には変わらない気が。まぁ、それで言うとこの曲のオリジナル音源自体、かなり特殊な成り立ちのようですので何とも言えませんが…。


そんな、計11曲。
どのアーティストさんも、それぞれに「hideさんを愛してるんだなぁ」というのが伝わってくる良いトリビュート作品でした。
しかし、不思議なトリビュート。ぼくだってそこまで夢見がちではないから、トリビュートアルバムといっても本当にトリビュートする側が企画してやるわけではなく、別にオーガナイザーが居てその人(達)の人選で参加者が決まっていくのだろうという事は想像出来るのです。現役のアーティストであれば、本人たち発信な事が多いでしょう。でも…今回のこれは誰が??調べてみたけど、ちょっとよく分かりませんでした。没後20年のメモリアルプロジェクトのチームだとは思うのですが…作り手側の顔が、今ひとつよく見えなくて。しかも、20th Memorialのサイトに行くとモノを売ろうとする情報ばっかりだし…ぼくがうがった見方をしてるだけなんだろうけど、なんかプロジェクトの全体にお金の匂いがしてしまう…。このトリビュートの参加アーティストやドキュメンタリー映画の制作陣には、ちゃんと愛があるのでしょうけど。「モノ」がなくても、故人は称えられるしその気持ちを共感する事も出来るのではなかろうか。




お気に入りは、#01 『ROCKET DIVE』/Dragon Ash#04 『GOOD BYE』/Cocco#09 『Bacteria』/SEXFRiEND




この作品が好きなら、・『BOOWY Tribute』/V.A.・『THE BLUE HEARTS 2002 Tribute』/V.A.・『きれいなひとりぼっちたち』/V.A.などもいかがでしょうか。




iPod classicには入れておきたいレベルf^_^;)









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