Galaxy of the Tank-top(初回限定盤)(DVD付)>オリジナルフルアルバム>タイトル:Galaxy of the Tank-top>アーティスト:ヤバイTシャツ屋さん>リリース日:2018年 1月 10日>記事作成日:2018年 1月 19日




聴きました!
飛ぶ鳥を落とす勢いのバンド、ヤバイTシャツ屋さん。(実は)アツくてエモいこのバンドの、まさにアツくてエモい部分が溢れ出た2nd.フルアルバム!本当はもっと聴き込んでから感想を書こうと思っていたけど、あまりに良すぎたので、もうすぐにその気持ちを書かずには居られなかった…。


『Tank-top in your heart』からスタート。恐ろしく意味の分からない事を、恐ろしくカッコ良さげに言い切っているタイトルにまず笑う。重厚なギターサウンドにアグレッシブなベース、そしてまくし立てるドラムス。サウンド的には、どこからどう切り取ってもヘヴィなラウドロック。そして、聴いたあとのこの胸には「心のタンクトップって何…」という淡い想いが残るのです。チクリと痛む、そしてモヤモヤするこの想い…これは恋かしら?
シングル『ヤバみ』。この曲の「トガった感じ」が、そのまま本アルバム全体の空気感に通じているように感じました。別に誰かを揶揄したり槍玉にあげるような攻撃性という事ではなくて、メッセージ性が忍ばされている事とか先鋭的なサウンドとか。そういうロックンロールな部分が前に出たのが、このアルバムでありこの曲だと思います。カッコいい。
これはなかなか新しい、『DANCE ON TANSU』。ダンサブルなドラムスに、ファンキーなギター。これは、過去作『あつまれ!パーティーピーポー』とはまた別のベクトルのパーティーチューン。ラウドロックとかメロコアの要素はしっかり活かしつつ、ボーカルに関してはラップロックのアプローチ。タイトルにしろリリックにしろいつもの「おふざけ」の匂いはするんだけど、サウンド的には超絶かっこいいしとにかくその演奏&アレンジテクニックに舌を巻くばかり。
一転して、アダルティで艶かしさすら感じるアレンジの『眠いオブザイヤー受賞』。シングルの時にも思ったけど、20歳も過ぎた大人の女性が母の事を「お母さん」って呼ぶ感じがあまりにもありぼぼさんにぴったり過ぎて、なんか笑ってしまいます。
『気をつけなはれや』。何これ、めっちゃエモーい!すげぇキュンとしちゃう。珍しく、恋の歌ですねぇ。恋の歌というか、失恋ソングというか、別れた後の歌。まぁ、それも立派な「恋の歌」でしょう。いや、結果論で言えば、愛情ではなく「情」しか残ってないみたいだけど(笑)こやまさんの体験を基にしているそうで。
これまた斬新な歌詞の『Universal Serial Bus』。てか、PSBってこの略だったんだ!初めて知った。勉強になった。頭良くなった。もう、共感しかないっす。ぼくも、「裏表のある奴は嫌い」だ!しかし、もりもりもとさんの「歌声」を初めてちゃんと聴いたかも。なんてメロコア向けの声&歌い方なんだ!凄いじゃん!ただの「良い声の人」だと思ってたのに(笑)
シングル『ハッピーウエディング前ソング』。ラウドでヘヴィなサウンドの曲が多い本作において、この『ハウ前ソ』は前作の雰囲気に近いポップでキャッチーな感じがありました。
ゆずみたい(笑)な『ドローン買ったのに』。アコースティックギターのストロークと、パーカスと、バスドラと。凄くフォーキーで、ほのぼのとしていて、そしてほのかに切ない…何この人たち、球数無限大か!!ありぼぼさんの「はい…はい…はい…えぇ⁉︎」が可愛すぎて辛い。
で、そんなありぼぼさんが生み出した混沌の名曲(笑)、『ベストジーニスト賞』。ありぼぼさんてお方は、もしかしてイッちゃってる人だったの?こんなメロディ、こんな展開、常識人からはどうやったって出てこないでしょう。これまで、ヤバTのクレイジー担当はこやまさんなんだと思ってたけど、この曲を聴く限り真のクレイジーはありぼぼさんだな…。
すでに懐かしさすら覚えてしまう曲、『メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲』。改めて初出を調べてみたら、16年発売のシングル『ポップコーンパーティー』だった。そら懐かしいわ。なぜこのタイミングで収録されたのか。その狙いと意図はこちらのナタリーの記事にあったのでご参照いただければ良いかと思うのですが…そうやって聴くと、なんだか感慨もひとしお。…でも、やっぱりバカ(もちろん良い意味で)。
先行シングルの収録曲『とりあえず噛む』。ノリとしてはいつものヤバTなんだけれども、メッセージ性があって…どの曲にも大なり小なりあるんだろうけど、この曲に関してはストレートなメッセージが直で伝わってくる応援歌。ロッテとのさりげない(?)癒着も良い(笑)
で、どストレートにエモい曲が来たぞ!『サークルバンドに光を』。ヤバTメンバーの半生を描いた自伝と言って差し支えないでしょう。これまで、どこか飄々としていて真意は見えづらかったヤバT(というかこやまさん?)の、その内面の一端に初めて触れたような気がしました。
そして、なんと亀田誠治さんが参戦しての『肩 have a good day -2018 ver.-』。ストリングスが絡まって、何とも壮大で絢爛でそしてほのかにセンチメンタルな仕上がりになっていました。こやまさんのボーカルも、心なしかエモーショナルに。ストリングスがマジで「泣かせに来てる」あたりに、亀師匠の本気を見た。そして、その下らない情熱に涙が出るほど笑った。こんなに泣けるのに笑える、笑えるのに泣ける曲は史上初では。
特典ディスクとして、2016年から2017年までのフェスでの映像が収録されたDVDが付いてました。こちらはまぁ、各々で是非観て欲しいです。でも、ひとつだけ言えるのは、副音声の主張が強すぎる(笑)


そんな、計13曲。
相変わらず凄く良かった。正直、前作の出来があまりにも良かったので「これ、次にやれる事が無いんじゃないのか?」と心配になる程でしたが…。心配ご無用でした。




お気に入りは、#01 『Tank-top in your heart』#02 『ヤバみ』#03 『DANCE ON TANSU』#06 『Universal Serial Bus』#08 『ドローン買ったのに』#11 『とりあえず噛む』#12 『サークルバンドに光を』




この作品が好きなら、・『ぶっ生き返す』/マキシマム・ザ・ホルモン・『XXL』/岡崎体育・『ザ・チャレンジランド』/ザ・チャレンジなどもいかがでしょうか。




CDで手元に置いておきたいレベル\(^o^)/









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