>オリジナルフルアルバム
>タイトル:SUPERMARKET FANTASY
>アーティスト:Mr.Children
>リリース日:2008年 12月 10日




久しぶりに聴きました!

6月に、大作アルバムの発売を控えてますからね。復習復習!


#01、『終末のコンフィデンスソング』からスタート。カラッとした、気持ちのいいポップソング。テーマはごくごく日常の、すごく親近感の湧くもの。
これは、ライブで化けた記憶が強いなぁ。アレンジは特段に変わったわけではなかったけれど、すごく印象的だった。オリジナルは肩の力の抜けたポップスだったけど、ライブでは躍動感に満ちていました。

#02、『HANABI』。切なさと疾走感の交錯する、珠玉のポップロック。過去作で言えば『NOT FOUND』とか『innocent world』などの系譜、そして次回作では『fantasy』辺りがその辺に入ってくる気がします。
胸が締め付けられるような、でも熱くなるような、文句無しの名曲。

#03、『エソラ』。キラッキラした世界で華やかに歌い上げる希望。ぼくは特に、ライブでイントロが加えられてるバージョンのほうが好きだなぁ。
とにかく、気分を持ち上げてくれる曲。ポップソングの“正解”が、ここにあります。

#04、『声』。サビでは叫ぶだけという、斬新な構成。特にライブでは、ぼく達オーディエンスを必要としてくれているんだという事が良く伝わってきます。

ロックンロール、『少年』。地を這うようにヘビーなリズム隊と、感情剥き出しの桜井さんのボーカルが良い。タイトルは少年だけど、大人が少年時代を回顧するような、または今も自分の中に少年の心がある事を確かめるような曲。

#06、『旅立ちの唄』。刺激は少なめ、じんわりと胸に染み込んでくるミディアムチューン。ここで描かれている旅立ちは、きっと前向きなそれなんだろうなぁ。少し切ないけれど、決意に満ちた曲。

#07、『口がすべって』。小林Pアイデアによるインパクト大なイントロ(?)から、キャッチーなメロディと日常のやりとりが展開します。
いろんな場面で、この曲の「難しいですね、で片付く程簡単じゃない」という一節を思い出します。そうやって、体良く問題を先送りにした事が数え切れないほどあるぼくには、自分への戒め。

#08、『水上バス』。途中までは、青春映画のように甘酸っぱい世界が広がっていきます。それはもう、もう一度学生に戻りたくなる程の。でも、途中から様子が一変。最終的には切ない切ない別れの曲に。
誰かと添い遂げる事って、楽じゃないんですね。

ポップチューン、『東京』。BUMP OF CHICKENが『東京讃歌』の中でもっと具体的に例示してますが、何かと批判の矢面に立ちがちな大都会。人情が薄いだとか、田舎のほうが良いだとか、人が多すぎるとか空気が悪いとか。でも、そういった事ではなく、徹底的に東京という街を肯定しています。

#10、『ロックンロール』。JENさんを想起せずには居られない、破天荒なロッカーを描いた曲。でも、端々でナイーブな本音が見え隠れする辺りが、Mr.Childrenらしくもあり。
当時のMr.Childrenに近かったライターさんが、この曲を表して「雰囲気が『NOT FOUND』的」みたいなレビューを書いておられましたが…あれが未だに納得出来ない。三連なだけじゃん!むしろ、シリアスなあちらに比べてユーモラスなこの曲は、ある意味対極にあると言っても過言ではないと思うのですが。あれ以降、そのライターさんのレビューは素直に参考に出来なくなっちゃったんだよなー。

#11、『羊、吠える』。凄く深い事を言っているような、そうでもないような(笑)いろんな人の、いろんな状況に当てはめられるのではないでしょうか。

シングルバージョンから大胆なイメチェンを遂げた、『風と星とメビウスの輪』。後半に向けてどんどんとテンションが上がっていく構成が好きです。入り口は、どこか浮遊感の漂う物静かな曲なんだけど、後半はもう「総力戦!」といった感じ。

NHKのオリンピックテーマソングだった『GIFT』。勝利者の歌というよりは、むしろそれ以外の人たちへ向けた歌のように聴こえます。
アスリートにとっても、そして結果や手応え自体が分かりづらい仕事をしているぼくのような一般人にとっても、どちらにも希望を見せてくれます。

ラスト、『花の匂い』。肉親を亡くした時によく聴いたなぁ…「ありがとう さよなら」。
だめだ、切なくなる(笑)


そんな、計14曲。

とにかく“普通に”いいアルバムです。
それまでの作品って、急に叫び声から始まったり、同じ曲が頭とお尻でリフレインしたり、その時期のシングル曲が殆ど収録されてなかったり、あらゆる意味で“トリッキー”な作品ばかりでしたが。ここへ来て、普通にいい曲が普通に並んでいる作品がリリースされて。
言うなれば、その“普通”さこそが最大の特徴だったりもしますよね。

あ、普通普通と繰り返してますが、ネガティブな意味合いは一切ないですからね。むしろ、本作に対してはそれこそが最大の賛辞であると思っています。

しかし…次作『SENSE』以降は、それまでに類を見ない程のトリッキーな動きをし始めますね。
『SENSE』とそれ以降についても、時間を見つけて感想書こうっと。




お気に入りは、
#01 『終末のコンフィデンスソング』
#02 『HANABI』
#03 『エソラ』
#07 『口がすべって』
#08 『水上バス』
#11 『羊、吠える』




この作品が好きなら、
・『ハチミツ』/スピッツ
・『ユグドラシル』/BUMP OF CHICKEN
・『呼人』/寺岡呼人
などもいかがでしょうか。




CDで手元に置いておきたいレベル\(^o^)/









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