>オリジナルフルアルバム
>タイトル:スキマスイッチ
>アーティスト:スキマスイッチ
>リリース日:2014年 12月 4日




聴きました!

ユニット名を作品タイトルに冠した、フルアルバム。
聴いてみると、なるほど確かに“いわゆるスキマスイッチ”な曲のオンパレード。ただし、当然だけど「全部似通ってる」という意味ではなく。スキマスイッチというアーティストを、あらゆる角度から見て表現した作品集です。


#01、『ゲノム』。初期からは予想が出来なかった、ワイルドでデジタルの匂いもするサウンド。
優しさとまろやかさが特徴だった大橋さんの歌声ですが、近年では、男らしくて直情的な表現も獲得しましたよね。この曲は、その最たる例。最新型のスキマスイッチを見せてくれる曲。

シングル曲、『パラボラヴァ』。こちらは、初期から一貫して貫き続けるポジティブなポップス。普遍性と爽やかさで色鮮やか。

#03、『僕と傘と日曜日』。タイトルだけで景色が浮かぶような、アスファルトが濡れる匂いまで感じられそうな映像的な曲。シンプルなアレンジとキャッチーなメロディラインが、切なさと人肌程度の仄かな温もりの両方を感じさせます。
メロウなミディアムバラード。

CMソングとしてもお馴染みの『life × life × life』。ブラシスティックのドラムとアコギのアルペジオがひたすら優しい。フルートかな?の柔らかなカウンターラインも良いです。素朴で可愛い曲。

#05、『Ah Yeah!!』。これもまた疾走感と情熱とがみなぎる、最新型のロックンロールスキマスイッチ!ロジックよりもセンスに働きかけてきます。

過去曲をコラージュしたイントロが斬新な『夏のコスモナウト』。ストリングスの絡む軽快な音色は、スキマスイッチの王道。

パーカッシブルに、かつクセのある『蝶々ノコナ』。この独特なクセもまた、お二人の持ち味の1つ。妖しげな雰囲気とキャッチーさとのこのレベルでの融合は、スキマスイッチとポルノグラフィティくらいにしか出来ないのでは。

#08、『思い出クロール』。爽やかなポップスの中に、甘い哀愁が漂います。ぼくも、旧い友人に会いたくなる。

#09、『星のうつわ』。ヴァース部分は淡くて切なくて優しく。サビでは一気に壮大なスケールに展開。近年、メロディへの歌詞の当て方がだいぶ個性的になった気がします。この曲は、それが特に炸裂。これ、歌うの難しいだろうなー。

繊細に、そしてダイナミックに『SF』。浮遊感のある、クセになるメロディラインの前半と、ドラマチックに展開していく後半。そんな、ひたすら美しい曲で締め。コーラスワークが秀逸です。


そんな、計10曲。

ユニット名を冠するだけの事はあります。どこをどう切り取ったってスキマスイッチでした。
力作…いや、力みのない力作。自然体の音楽が、逆に強いインパクトを生んでいるように感じました。

正直、いっときマンネリ期を迎えたような印象を受ける時期もありましたが、ここ数年のお二人は一転してノリにノっているように思います。このまま、いいカタチで活動を続けていっていただきたいものです。




お気に入りは、
#01 『ゲノム』
#03 『僕と傘と日曜日』
#07 『蝶々ノコナ』
#09 『星のうつわ』




この作品が好きなら、
・『ポルノグラフィティ』/ポルノグラフィティ
・『1~ONE~』/ゆず
・『LIFE』/フジファブリック
などもいかがでしょうか。




iPod nanoにも入れておきたいレベル(^.^)









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