>オリジナルフルアルバム

>タイトル:レシキ

>アーティスト:レキシ

>リリース日:2014年 6月 4日

>記事作成日:2014年 8月 19日






聴きました!

電車に乗ってるときとか、外で一人では絶対聴けない、、、ニヤニヤしちゃうから(笑)。

その辺のユーモアは、相変わらず。期待を裏切られる事は一切なし!

まずは言葉というか、歌詞の内容という分かりやすい部分で一旦ニヤニヤしちゃいますよね。そして、何度か繰り返し聴くうちに、そんなボケのような歌詞に異様に高水準な演奏とアレンジがくっついている事に再度ニヤつき、「何でそんな瞬間を歌にしたの!?」みたいな部分にニヤつき、最終的に「何でこんな事をこんな素晴らしいボーカリストが歌ってるの!?(しかも真剣に!)」というところでニヤつきます(笑)。

秦基博さんの美声をそんな使い方って…。




『キャッチミー岡っ引きさん feat.もち政宗』

もち政宗ことELT持田さんをフィーチャーした『キャッチミー岡っ引きさん』からスタート。いきなりのトップスピード、珠玉のポップス。持田さんの華と丸みのある歌声が最大限に映える仕上がり。90年代のトレンディドラマのように軽快でお洒落な仕上がり、そして主人公は岡っ引きさんを想う(笑)。


『年貢 for you   feat. 旗本ひろし、足軽先生』

なんと言っても、旗本ひろしこと秦基博さんの抜けるように爽快な歌声が印象的。真夏の照りつける太陽、ハレーションの光る透明な空気がまるで目に浮かぶよう。そんな、ドライブにぴったりなポップソングが描くのは、年貢を納める者の想い(笑)。


『お犬様 feat.尼ンダ』

シャンソンというか、マリリン・モンロー的なセクシーな歌声とトラックに乗せて。生類憐れみの令について歌っているわけですが、このマインドはペット愛が過多な現代人に通じるところがありそうな気がします(笑)。

ちなみに、尼ンダさんは二階堂和美さん。


『RUN 飛脚 RUN』

疾走感を湛えたアップテンポなそのトラックは、大切なものを1秒でも早く相手に届けんと駆け抜ける飛脚の足取りそのもの(笑)。


『salt & stone』

ビッグ・ソルトとビッグ・ストーン、二人の“ビッグ”について歌う『salt & stone』。一度聴くと、何故だかメロディが頭から離れなくなる、そんな中毒性。

大塩平八郎も大石内蔵助も、この曲のせいで“ファンキーなイカレ野郎”というイメージを持っちゃいました(笑)。


『僕の印籠知りませんか?』

ラウドでゴツゴツした質感のトラック上で、あのご隠居のオロオロ感が炸裂…もはや哀愁すら漂うその世界観は、まるで失恋ソングを聴いているかのような気持ちになります。確かに、印籠ないのは命取りですね(笑)。


『憲法セブンティーン   feat. シャカッチ

ディスコサウンドのようにアシッドでダーティな雰囲気のなかで歌われるそれは、公平・公正な憲法についてというよりむしろマフィアの掟のようなおどろおどろしさすら感じられるのです。

つか、いっぺんに言われても分からないのかーい! (笑)。


『Takeda'   feat. ニセレキシ』

本作随一の意欲作でしょう!(笑)。どこかの部族の民族音楽のような、打楽器(タブラ)だけのリズムに乗せてラップのように歌う(語る?)スタイル。最終的に、爪の強靭さを伝える歌と化している(笑)。

そして、兎にも角にもユザーンさんへのレキシネームの付け方ね。こんなにも愉快でこんなにもしっくり来るネーミングが、他にあるだろうか(いやない)。


『ドゥ・ザ・キャッスル   feat. 北のパイセン問屋』

冒頭でこの曲で何が歌われているのかを説明してくれているという、斬新な構成の曲。そして、最後にはいつの間にかサビをシンガロングしているという(笑)。その辺には、怒髪天メソッド的なものを強く感じたりもする。


『アケチノキモチ   feat. 阿部sorry大臣ちゃん』

もぉ、、、泣いちゃうわっ! 切ない、切なすぎる!! 世にも有名な裏切り…それだけで切なさが香るのに、これじゃあ明智を責める事すら出来なくなっちゃうじゃないか。。。きっと、世の中には生まれもってのワルなんて居なくて、暴力も嘘も裏切りも、多分全てに事情があるんだろうなぁなんて思っちゃいます。

それにしても、阿部芙蓉美さんの歌声って、いつ聴いても、、、ゾッとする程美しい。




そんな、計10曲。

本当に、相変わらずのレキシクオリティ。この人の遊び心には、きっと底がない。真剣に遊ぶ、貪欲に遊ぶ。大人のそういう姿を見る機会って、中々ないですよね。

それと、ぼくの中では“あり得ない”人が参加しすぎ(笑)。秦さんとか、阿部さんとか、普段あんなに緻密でメロウでセンシティブな音楽を作っている方々が、、、何でしょう、池田さんに弱味でも握られて参加を余儀なくされたんでしょうか。






お気に入りは、
#02 『年貢 for you』
#04 『RUN 飛脚 RUN』
#05 『salt & stone』
#08 『Takeda'』

#10 『アケチノキモチ』






この作品が好きなら、

・『ロックンロール・マジック』/ザ50回転ズ
・『ME SO SHE LOOSE』/味噌汁's
・『ネガティブハート』/マイナスターズ

などもいかがでしょうか。






CDで手元に置いておきたいレベル\(^o^)/



















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