>オリジナルフルアルバム
>タイトル:FLOWERS
>アーティスト:山崎まさよし
>リリース日:2013年 9月18日




聴きました!

なんというか…大人の余裕?(笑)すごく芳醇で、ふくよかな幸せに満ちた1枚だなぁと感じました。
ここ数年、まさよしさんの作品に一貫して漂っているあの感じです。


#01『はじまりのDing Dong』。まさに芳醇!名のあるワインみたいな深さと円熟味…なので、ファンタグレープに慣れてるぼくにはドキドキもんでした(笑)良いとは思うんだけど、、、味が分かってるってよりは、「ワインを飲んでるオレったらオットナ~」って感じの、やや背伸びした気分にさせられました(笑)
…最近のまさよしさんの楽曲って、ぼくにとっては全体的にそんな感じかも。

#02は『太陽の約束』もそうですね。穏やかでおおらかで、豊かな楽曲。瑞々しい緑の匂いがします。

#03は、「洋楽!?」「しかも、大御所の名曲!??」って感じの味わいがある『Redemption Song』。英詩だからってだけでは決してなく、、、曲の持つ素朴さや達観した感じが、完全に“J-POP”という枠から出てるんですよね。はみ出しているとかいうレベルではなく、完全に突き抜けてる。チャートとか、セールスとか、そういうのを気にしなくていい域についに達したのでしょうか(笑)

『higher Round』は、軽快なリズムに乗せた陽気なナンバー。そういうリズム、日本人で鳴らせるのってこの方くらいなのでは?

『#9 storys』。童謡ようにしシンプルなメロディで、「可愛らしい曲だなぁ」と思ったのですが、、、憲法9条について歌った歌なんですね。内容や意図についてはぜひご本人の言葉を直接読んでみていただきたいのですが(インタビューが、Web上にもありました)、それを踏まえると、何だか讃美歌のように聴こえるようになりました。

#06は『アルタイルの涙』。優しく穏やかながら、星空のような壮大さも漂わせている。浮遊感のある、どこかつかみどころの無い曲。湿度を湛えた自然のなかで星空を見上げるのにこれ以上無い音楽。

そして#07、『星空ギター』。こちらも夜空を見上げたくなる事うけあいの一曲。こっちは、流星群でも流れるような明るく楽しい夜空にぴったり!

エフェクトのかかったブルースハープがギュインギュイン鳴ってるご陽気な『ネタバレシャッフル』。ビックバンドを従えているような、日本の文化に準えるならばチンドン屋みたいな(誉め言葉ですよ!)、そんな楽曲。

#09、ラテンの匂いムンムンな『アフロディーテ』。焼けるような熱さを湛えております。

再びオーガニックに、爽やかに#10『Green Bird』。こちらは、ケルト音楽に通じるような湿度の低さと壮大なスケールを孕んでいます。うん、凄く爽やか。

表題曲『Flowers』。まさよしさんの王道とも言えるような、ポップなナンバー。ハネたリズムと、ポジティブの中にほんのりかおる切なさ。

そして、『#9 storys』のreprise。子どものオモチャみたいな簡易楽器の音が、可愛らしくもあり切なくもある。
曲に込められたテーマを想うと、色々と考えさせられたりもします。

ラストは『道』。ストリングスとまさよしさんの歌声が絶妙に絡み合う名バラード。
切ないと言えば切ないんだけど、そうやって一言で片付けたくはない深みを帯びた曲です。


そんな、計13曲。

冒頭にも書いたように、ぼくにはいささかアダルトすぎる作品でしたね(笑)だからダメってんじゃなく、早くこの世界観を堪能できるような感性を身に付けたい!

でも、歌詞カードを片手に鑑賞するだけでも、だいぶ違うかも。
ぼくは正直、この作品を耳で鑑賞しましたが、もしかしたら目で鑑賞するともっともっともっと深いところで楽しめるかもしれない。いや、きっとそうだ。

これは、そうやって違う角度から楽しんで再度感想文を書くべきかもしれない。




お気に入りは、
#01『はじまりのDing Dong』
#08『ネタバレシャッフル』
#12『#9 storys(reprise)』




この作品が好きなら、
・『We Sing, We Dance, We Steal Things』/Jason Mraz
・『WORK』/清竜人
・『この世でいちばん好きな歌』/東田トモヒロ
などもいかがでしょうか。




iPod classicには入れておきたいレベルf(^_^;