>タイトル:DOUBLES BEST
>アーティスト:スキマスイッチ





スキマスイッチさんの『DOUBLES BEST』を聴きました!


いやぁ・・・圧巻!ふたりの実力を見せつけられました。アーティストとしても、コンポーザーとしても。

セルフカバーアルバムであるという前情報しか無いまま聴きました。
好きなアーティストさんがセルフカバーをした場合、すでに原曲を暗記するほど聴きそっちに惚れ込んでいる状態でカバーのほうを聴くワケなので、カバーバージョンが原曲を越えるにはハードルがかなり高い気がします。
実際、経験上「うん、まぁ・・・悪くはないけどねー」くらいに感じて、少しするとまたオリジナルのほうを聴くようになることが多かったのです。
が、今作は、ぼくはこっちのほうが好きだと感じる曲のほうが多かったです!

まずはアレンジについて。基本は、シンタさんのピアノと大橋さんのボーカルが中心のシンプルなものが多かったです。当然、オリジナルよりも音数が少ないので、ヘタするとすっかすかな印象になりかねないと思うのですが、まったくそんな事が無い!むしろ濃密です。
要因は、アレンジの妙ですね。シンタさんのピアノが、本当にドラマチック。いやぁ、ピアノ一本でここまで表情を出す事が出来るなんて、驚きです。
また、生ピアノ主体ではない曲(『晴ときどき曇』など)も、シンタさんの鍵盤を中心にして他の楽器が的を得たポイントで適度に主張していて、それが秀逸でした。シンタさんの鍵盤&大橋さんの歌声という蕎麦を、最大限に引き立てる薬味みたいな(笑)

次に、大橋さんの歌のうまさ。
失礼ながら、今までは大橋さんの歌の技術に目を向けた事があまり無く・・・。MISIAさんやドリ吉田さんのような歌声ありきなアーティストというよりは、歌詞の内容だったり曲全体のテンションだったり、そういうほうを中心に聴いてきたのです。が、今作は音数が少ない事もあり、大橋さんの歌唱力が際立ってましたね。演奏の上で大橋さんが縦横無尽に動き回っていました。
この方、こんなに妖艶に歌える方だったんですね。いつかご自身でも言っておられましたが、大橋さん(スキマスイッチさん)には“爽やか”というパブリックイメージがあり、ぼくもその通りだとばかり思ってたのですが。そればかりではないなと。
今作は、何となくアダルトな匂いがします。

いやぁ、今作は、既発曲ばかりなのに今までまったく見たことのないスキマスイッチを見せつけられました!満足!!


お気に入りは
♯3 『ふれて未來を』
♯5 『螺旋』
♯10 『ガラナ』


CDを買って手元に置いておきたいレベル\(^o^)/