行ってきます、と帰った息子♪ | 風にふかれて ふんわりと  (湘南の風便り)

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香港から帰国して既に10年が過ぎて、家族もそれぞれに変化しました。そんな家族の日常の光景を海からの風に乗せて発信していきます。平凡を期待しつつ、波乱万丈気味の一家ですが、精一杯に生きてます。

一昨日の夜、海から戻ってくると、息子はバイトで使った水着などを相変わらずの雑な動作で・・・袋からバサッと出したと思ったら、持ってきたノートパソコンなどをリュックに詰め始め、帰り支度。

 

てっきり、のんびりと夕飯を食べてから帰るのかと思っていたら、午後9時半に都内で次の予定があるとのことで、我が家に長居をする余裕もないらしく、その日の出来事を話しつつ、着替えやら荷物を詰めたりする息子でした。

そんな合間でも面白いことを言ってくれる息子

 

夕飯だけどさ、おにぎりでいいや

鮭おにぎりね

 

というリクエスト。

 

以心伝心ですかねぇ・・・その日に鮭があると息子は知らないはずなのに、午前中に母は鮭も用意しておいた方がいいかと、スーパーで買ってあったのですから。

慌てて、鮭おにぎり、いつもより大きめのを作りまして、どこで食べてもいいようにと思ったら、あらあ、目の前で食べるじゃないですか。

食べやすさといえば、確かに・・・お茶碗にご飯よりは動きながら食べられるという点ではおにぎりは最適です。

 

帰ってきたときと同じ大荷物を、カートを引きながら帰っていきました。

その時の言葉が

 

「行ってきます」

 

でした。

また帰ってくるね、とか、じゃあね、でもなく、行ってきます、なのです。

そうですね、息子はアパートに帰るというより、我が家から「行く」なのですね。

また8月に帰ってくるらしいので、その時はいつもように

 

ただいま

 

と帰るのでしょう。

 

3泊4日、過ぎてしまえばあっという間ですが、とにかく落ち着かないもので、昼間はバイト、夜は夜で通いなれたスタジオまで練習に行く毎日で、母はそれに付き合いながら、夕飯の支度をして、深夜に息子の話を聞き、息子が寝てから眠りにつく、今まで当たり前だった日常ですが、疲れました。

 

実家に帰る前に洗濯物を取り込んできたという息子の話を聞いたりすると、リアルに一人暮らしをしているのね、と実感しました。

汚部屋になっているのではないかと案じたこともありましたが、何とかなっているらしい、あくまでも本人の話であり、見ていないのですが、それを素直に丸ごと信じている母です。

嘘がつけるほど、していないことをやっていると言えるほど器用ではない息子ですから。多分、そうなのでしょう。

あまり息子の暮らしぶりを詮索しても心配の種を見つけるだけなので、大雑把に聞いて、感じていればいいのかな、母としては。

 

 

深く考えすぎない、これが息子を育てて思ったことであり、今になってようやく思えるようになったことでもありますが。

当時、考えすぎていたのは、それはそれで当時の母としては当然だし、それだけ一生懸命だったということです。

今は、程よく気にかけるくらい、子離れのためにも。

 

さて、台風の進路が気になります。

東京近郊の影響もそうですが、雨ですでに被災された方々を思うと、二次、三次災害が起きないことを心から祈ります。

 

一日、無事でありますように。